子どもの主体性はなぜ必要なのか(その2)

2020.01.18 (土)

ここまでは「主体性」の話でした。

 

 

なぜ人生に主体性が必要なのか、という話。今度は、なぜその主体性が子どもに必要なのか、という話です。これは基礎固めでもあります。子どもの頃から主体性を持って行動することで、主体性を持つことを当たり前の状態にするのです。リーダーシップを取ることを当たり前の状態を増やすのです。早い時期から、主体性を身に着けます。

 

 

というのは、主体性というのは、おそらく大部分の人は、先天性のものではありません。後天性のものです。後から身につけたものなんです。基本的に人付き合いというのは億劫ですから、それを最初から回避できるものではありません。最初から主体性を身に着けて生まれてくる子どもはいない、と思っていいでしょう。

 

 

だから、身に付けさせる必要があるのです。「子どもに主体性が必要」なのではなく、正確には「子どものうちから主体性を身に着けさせる機会を作る」というのが正しいでしょう。クラスのリーダーシップの話をしました。クラスで何か決め事をする際に、率先して意見を言えるタイプ。人前に出ても怖がらないタイプのクラスメートを見て、悔しい思いをしたことや、「羨ましい」と思ったことがある人がほとんどだと思います。で、当時思いを寄せていた女の子に対して「ああいうのが好きなんだろうな」と想像したことが、男の子にはあるでしょう。

 

 

おそらく皆がそんな経験を多かれ少なかれしているのであって、誰か一定の一人だけが、そんな悔しい思いをしていない、ということはありません。皆がそれぞれ、自分以外の他人を見て、リーダーシップの有る無しを感じます。だから主体性を身につける機会が必要なのです。機会を増やすことで、確実に身に着けられるものです。小さな機会から作っていきましょう。

 

 

人間ですから、どうしても「この歳で……」という思いはあるはずです。若さに適うものはありません。いつの年齢を切り取っても、若さというのは大きな武器なのです。小さいうちから、機会を作れるものは作っていきましょう。小さいうちから身につける事ができれば、それだけ適応範囲は広くなります。加速度的に広がる範囲は、早ければ早いだけ広くなることでしょう。

 

 

社会人で、組織というもので仕事をしたことがあるなら分かるはずです。誰も自分から発言しようとしない会議。他人の顔色を伺って、常に相手の出方次第という姿勢を崩さない仕事ぶり。そんな働き方を多くの人がしている結果が、今の日本です。リーダーシップ、自分から人生に対してアクションを起こそうという姿勢を、いい歳のオジサンになってもなかなか持てないでいる。その結果が、今の日本の社会なのです。

 

 

多くの人が「こんなはずじゃなかった」という人生を歩んでいるはずです。発言したいけど発言できない。動きたいけど他人が気になって動けない。そんな思いを、たくさんの社会人がしているのではないでしょうか。そんな発言できない、動けない人生を歩まないために、子どもの頃から主体性を養う機会を作ってあげる必要があるのです。

 

 

またこれは、他人のリーダーシップを尊重する精神を養うことでもあります。

 

 

よくいますよね。他人の足を引っ張るのが得意な人が。人がリーダーシップを取ろうとしている時に、率先して何かをやろうとしたりやったりしている時に、すぐに反対のエネルギーを生み出す、あるいは生み出そうとする人。ネガティブなことを言ったり、悪口を書いたり。リーダーシップを発揮している人に合わせて自分も動けばいいのに、なかなか動かなかったり。そんなことをなくすのです。

 

 

リーダーの周りにいるフォロワーは、ただ見ているわけにはいきません。リーダーシップを発揮している人がいるのに、フォロワーが動かなくては、リーダーシップをせっかく発揮している人のエネルギーをうまく活かすことができません。フォフロワーがリーダーのエネルギーを活かすには、フォロワーもリーダーの気持ちを汲み取れる事が必要になります。

 

 

「リーダーとはこういうものだ」「こんなことをされたら嫌だろうな」「こんなことをされれば楽だろうし、やりやすいだろうな」とか、そんな想像力が働くから、リーダーのリーダーシップに火がつくのです。より加速して、影響範囲が広がるのです。自分がリーダーになったときも力を貸してほしいと思ったら、自分がフォロワーの時はリーダーに協力するのが得策です。そんなリーダーの立場を想像することも、実際に主体性を発揮する機会をもって身につくものです。気がつくはずです。

 

 

というわけで、主体性について話してみました。主体性は、リーダーシップを発揮する時に必要です。人生という名の乗り物の、自分で舵を取る、自分でハンドルを握るのに、リーダーシップは必要なのです。自分ができる範囲を広げ、活動範囲をひろげ、自由に、囚われることなく謳歌するのに、他人を巻き込むことは避けられなく、そのためのリーダーシップです。

 

 

人生の初めの方で身につけたものは、そのまま、その人の当たり前となります。前提となります。基礎となります。主体性を基礎として持っている人と、持っていない人。どちらがよりリーダーシップを発揮できるかは、言うまでもありません。「子どもの主体性が必要」なのではなく、「子どものうちから、主体性を身につける機会を作ってあげることが必要」なのです。

 

子どもの主体性はなぜ必要なのか(その1へ)

 

 

 

 

 


 

 

 

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