「家族にイライラしてしまう」を改善するのに、なぜ「自分の考える時間」が必要なのか
家族に対してイライラしてしまう。可愛いはずの子どもにもつらく当たってしまう。そんなことで悩んでいないでしょうか。
私は、イライラや怒りっぽい性格を穏やかにするには、自分の時間を作ることが大切だと考えています。自分の時間を作るとはどういうことか。自分の時間を作って何をするというのか。よく本屋で売られている本を読むと、「イライラを落ち着かせるために時間を空ける」とか「距離おく」のが良いと言われています。
確かに時間的や距離的に間をおくことで、イライラを落ち着かせる効果があるのかもしれません。自分の時間を作ることで落ち着かせるための一時的な安息になるのかもしれません。ですけど、また同じことが起こったら、また家族と顔を合わせたら、同じことの繰り返しでしょう。
自分の時間を作るとは、ただ単に心を落ち着かせるとか、気持ちが穏やかになるのを待つ、という間をとるだけのものではありません。自分の時間を作れるのであれば、そこでするべきことは、そんな間を空けるだけではもったいことです。自分の時間を作ったならば、そこでするべきことは、考えることです。
自分の中での自問自答です。頭を回転させることが必要なのです。自分のこのイライラは、ただ単に自分が振り回されているだけなのではないか。「自分がこうしたいのにできない」とか「自分はこうしてほしいというのががるのに、家族がしてくれない」というのがイライラなのであれば、自分がしたいと思っているものは、ただの思い込みなのではないか、とか。
そんな風に、「自分を疑ってみること」「自分がこうしたいと思っていることは、本当に自分が望んでいることなのか」ってのを掘り下げてみることが必要だと思うんです。それが、自分の時間を作ってやるべきことなんです。
で、それと同時に、他の人の考えを取り入れること。動画でセミナーを視聴しても良いし、紙の本を読んでも良いし、電子書籍を読んでも良いし。遠くを見る視点を取り入れようとすることです。自分の中での深堀も必要ですが、同時に自分の限界の向こう側を見せてくれる視点も必要です。自分を掘り下げるのがスコップとかシャベルであるのに対して、遠くを見渡せる望遠鏡、というところでしょうか。
望遠鏡とスコップが必要、ということですね。ユーチューブにはためになる動画がたくさんありますし、本でも深遠な考えを書いているのがたくさんありますし、それは電子書籍でも紙の本でも良いと思いますし。
そして、自分なりの地図を作ることです。自分は人生においてこうしたい、とか。自分はこう思うってのを作り上げるのが大切です。自分の意見を持つと、他の人の意見を聞けるようにもなるんです。というのも、自分の意見とは結構はかないものだと気付くからです。
自分の意見っていうのは、結構自信がないものです。特にゼロから作り出したものは、隣の芝が青く見えることもあった、論理的にも感情的にもあんまり強固でないと自分では思ってしまう。そんな薄いのが「自分の意見」であることが分かると、たとえ他人の意見でもむやみに攻撃できなくなります。
他の人が言う「自分の意見」に対して、むやみに攻撃できないことがわかります。と言うのも、他の視点があることを知っているからです。一つの物事に対して、いろいろな見方があることを知っている。事実はひとつかもしれないけれど、それに対する解釈は万人がそれぞれ持っているものであることが分かる。そもそも事実なんていうものも怪しいことが分かる。事実っていうのは、結局は思い込みでしかないんです。
誰かが貼ったラベルを、そうだと思い込んで見ている行為に過ぎないんです。だから、一人の時間を作ってするべきことは、考えることなんです。「このラベルは誰かが作ったラベルなんじゃないか」「自分はここにどんなラベルを貼れるだろう」って考えるんです。そうすれば、他人が作ったラベルを疑いながらも、そのラベルを大事にすることができるようになるんです。
そうすると、人に振り回させてイライラすることもなくなるでしょう。もちろん、時間は必要でしょうし、頭のエネルギーも必要でしょうが、自分をイライラさせるものも、所詮は思い込みに過ぎない、誰かのラベルに過ぎないってことを感じるようになりますから。
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