人に対してイライラしないで接する方法

2019.08.03 (土)

人に対してイライラしないようにするには、「似ている」という感覚を持つことが重要です。例えば、初めて会う人たちと話をするとき、共通点があると楽に話ができますよね。同じ県の出身だったり、同じ趣味を持っていたり、共通の知り合いがいたり。こんな風に共通点は磁石のように引き付け会うので、お互いの興味が惹きつけられることになります。

 

 

知らない者どうしでも途端に仲良くなれるこの「共通点」というのを利用して、イライラしないで相手と接するようにするのです。

 

 

共通点というと全くの「同じ」になりますが、何も「同じ」ではなくとも、「似ている」程度のことで、相手に対するハードルは途端に低くなります。なんとなく「似ているな」程度でいいのです。実際に言葉で説明できるほどの具体せは必要ありません。自分の頭の中で、相手と「どこか」と自分の「どこか」が「近い」と思えれば、相手と自分を重ね合わせることができます。「相手の目線に立つ」とか「相手の立場に立つ」と言われる者です。

 

 

この「なんとなく似ているな」という感覚を持つための方法が、アナロジーといわれるものです。日本語で言えば「類推」となります。「同じような種類から推測する」という意味です。

 

 

人間の経験には限りがあります。どんな人間にも対応できるほどの多種多様な経験ができる人間は、そうそういるものではありません。限りある経験の中から、相手と近いものを、相手とくっつけるのです。例えば「本が好き」という相手の特徴があったとして、自分が本をを好きでなかった場合、話を合わせることは不可能でしょうか。そんなことはありませんよね。抽象化して、幅を広げればいいのです。自分と相手の趣味、お互いを拡大解釈して、重なる部分を作るのです。

 

 

例えば、自分の趣味がサッカーだとしたら、「サッカーの雑誌なら見たことがある」とか「家族に本好きがいる」とか。そうして接点を作ること、お互いにハードルが下がり、少々のイライラがあっても寛容的に接することができるようになります。

 

 

 

このアナロジーを発動させるには、多種多様な経験はあったほうが有利なのはもちろんですが、同じくらい、繋げられるかどうか、が重要になります。人間は有限の存在です。お金、時間、空間、エネルギー、全て限りがあります。あった方がいいのは確かが、身につけたからといって、いくら身につけても満足することはないでしょう。いくら本を読んでも読み足りないのと一緒です。いくらお金があっても足りないのと一緒です。経験は、いくらあっても足りることはありません。

 

 

ですから「いかに繋げられるか」の方が、より重要ではないでしょうか。というのも、繋げられなければ、いくら経験していても宝の持ち腐れですから。

 

 

繋げるには、似ていると見なすことが必要なのですが、拡大解釈してストライクゾーンを広げるには、抽象化が必要です。抽象化とは、ものごとの枝葉を取り去り、幹の部分だけをのこすことです。想像上でのことなので現実味がなくなるのですが、その分、本質が残ることになります。

 

 

具体に囚われず、ボンヤリと物事を眺めることが必要です。顔を近づけてはっきりと見ようとせず、一歩引いた場所から薄く見ような感じ。頭の中にしまっておく場所を明確にせず、「なんとなくこの辺に」とストックしておければ、拡大解釈がしやすくなります。

 

 

抽象化とは、具体化の反対の意味ですが、物事は具体化するだけがいいことではありません。どんなものにでもメリットとデメリットが存在するように、具体と抽象にもメリットとデメリットが存在します。具体のメリットは分かりやすいことですが、その分、拡大解釈ができなくなります。スポーツ好きではなくサッカー好きといってしまえば、好きの対象を野球やバスケに拡大解釈することができなくなります。具体だけでなく、抽象にも目を向けて世の中を眺めるようにすれば、見える世界が広がると思います。

 

 

イライラしないで人と接するには、似ている感覚を持つことです。自分の経験を抽象的に捉えて拡大解釈がしやすくしておけば、相手との接点が繋がりやすくなります。

 


 

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