子どもの非行を防ぐには「 どうせ一緒でしょ」と思えるかどうか
子どもの非行を防ぐには、物事を抽象的に見ることが必要だと思うんですが「一緒でしょ」って思えるかどうか、が抽象的に見ることでは重要なんです。「要は一緒でしょ」「つまりこういうことだよね」って、ひとくくりにして見られるかどうか、です。
なぜかというと、ひとくくりにして見る事で、一歩上からの視点が手に入るからです。「AかBか」という時に、同じ視点で「Aがいい」とか「いいやBだ」と言ってたのでは、前に進みません。「AもBも同じでしょ。他に方法は本当にないの?」と考えられるかどうかが、抽象的に見ることの扉を開くんです。
例えば、子どもの習い事なんて考えやすいんではないでしょうか。外で遊ぶのが好きな子どもがいたとします。やすいみの日には家にいないで真っ先に外に飛び出して、で、声をかけるまで帰らない。その子はボールで遊ぶのが好きで、周りに集まる友達も多い。子どもながらにリーダーシップも取れている。
親であれば、習い事をさせようと思うはずです。「習い事をすれば、この子どもの能力を向上させることができる」と考えるはずです。外で遊んだり、ボールを使ったり、仲間と一緒にいたり、そんな人柄や才能をもっと伸ばせるように、何かスポーツをやらせるのがいいんじゃないか、と親であれば考えると思うんです。
そこで出てくるのが選択肢です。さて、何をやらせるべきか。野球でしょうか。それともサッカーでしょうか。さらにはバスケでしょうか。
野球をやれば、一番安泰ではないでしょうか。日本では競技人口が最も多いし、たくさんの人に認知されています。組織もしっかりされているので、最高峰のプロ、その前の高校野球、その前の学童リーグ、すべてしっかりと整えられている印象です。
サッカーはどうでしょう。何より世界で通用するスポーツです。世界的な競技人口はもっとも多いでしょう。華やかな、グローバルな、そんなイメージです。野球に比べて、どこかあか抜けているような感じもします。
バスケはどうでしょう。バスケはアメリカンな匂いのするスポーツです。日本においては、勢いのある、スタートアップのような、そんなイメージです。登り坂の途中にある感があるスポーツなので、伸びしろは一番あるのではないでしょうか。
ここであなたは、どういうスタンスでこの選択肢に挑むでしょうか。野球でしょうか、サッカーでしょうか、バスケでしょうか。ですが、「野球かサッカーかバスケか」と悩んでいては、前に進まないんです。進むかもしれませんが、少ない歩数にとどまるんです。
考えを飛躍させるには、「野球もサッカーもバスケも、どれも一緒でしょ」と考えることです。これで抽象的に選択肢を見ることができます。一歩引いた場所から、一歩上からまとめて全体を見ることができるんです。
「スポーツ」というくくりでも、「ボールを使う競技」というくくりでも、「集団競技」というくくりでも構いません。人まとめてにして「要は一緒でしょ」「つまりはこういう事でしょ」と見ることができれば、一つ上の視点から見ることができます。これが抽象的に見ることなんです。
具体的に「野球は・・」「サッカーは・・」「バスケは・・」と一つ一つ見ていたのでは見えない俯瞰の視点が、抽象的に見ることで生まれます。新しい、一つ上の選択肢です。「そもそも他に選択肢はないのか」「そもそもスポーツ以外に道はないのか」などの考えです。前提自体を覆すような問いです。「そもそも習い事をする必要があるのか」という、前提をすべてひっくり返すような問いができるようになることが、抽象的に見ることです。
すべてをひっくり返すような問いができれば、前提を抜きにして考えることができれば、抽象的に見えている、ということなのでしょう。
私たちは、知らず知らずのうちにメガネを掛けさせられています。いつの間にか、メガネを通して世界を見ているんです。それは、自分の周りの空気だとか、所属している組織の常識、というメガネです。フィルターとも言います。
このメガネ、フィルターを外して世の中を見られるようになることが、「ひとくくりにして見られるかどうか」であり、「どうせ一緒でしょ」と思えるかどうかです。
「AかBか」という問いの対して、AとBの共通点を見つけることができて初めて、前提になかったCという選択肢が出てきます。「そもそもAとBしかないの?」という問いです。これによって、一段上から見ることができるんす。
抽象的に見ることで、全体を俯瞰することができるようになります。全体を見られるようになるんです。それまで一つ一つをはっきり見ようとしていたのでは、決して見えなかった、認識の外が見られるようになるんです。いつの間にかかけられていた、メガネやフィルターを外した、素の状態での世界です。そんな世界にアクセスできるようになる方法が、抽象的に見ることです。さらにその入り口になるのが、「どうせ一緒でしょ」と、身の回りのものを冷めた目で、ひとくくりにして見る事なのです。
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