「自分さえ良ければいい」は、決して自分のためにならない

2019.06.06 (木)

「自分さえ良ければいい」なんて思っていないでしょうか。あなたが思っていなくても、もしかしたらあなたの周りの人や、あなたの子どもが「自分さえ良ければいい」と思っているかもしれません。世の中を賑わせている犯罪者やマナーが悪い人間も、「自分さえ良ければいい」と思っているのかもしれません。あなたはそれに対して明確に答えを出せますか?

 

 

「自分さえ良ければいい」なんて言っている人に対して、理由をつけて「『自分さえ良ければいい』が良く無い理由」を説明できますか? どうして「自分さえ良ければいい」ではいけないのか、説明できますか?

 

 

というのも、それを説明できないと、「自分さえ良ければいい」という怠惰な気持ちを許してしまう可能性があるからなんです。自分を捨てて、後回しにして、周りの人のことを思いやる。そんな時になかなか報われないと、ついつい自分を優先して「自分さえ良ければいい」を実行してしまいかねないんです。

 

 

「自分さえ良ければいい」は、決して自分のためにならないんです。というのも、「自分さえ良ければいい」と考えていたのでは、決して自分が良くならないからです。少し分かりづらいですかね? 自分が気持ちよくあるためには、周りの人の協力が必要です。全ての人がくまなく「自分さえ良ければいい」と考えていては、社会は成り立ちません。社会が成り立たないことは、あなたにとっても困ることでしょう。

 

 

みんなが「自分さえ良ければいい」と考えている社会は、一人一人の個人にとって、避けるべき社会なのです。例えば「自分さえよければいい」が通用する社会を想像してみて下さい。そんな世界では、犯罪オッケーです。マナー違反もオッケーです。人に迷惑な行為もオッケーです。「自分さえ良ければいい」と考えている人もいるのかもしれませんが、そのような人でも自分が嫌なことをされるのは嫌なものなのです。「嫌なこと」をされるから、嫌な気持ちになるのです。嫌なことをされて気持ちがいい人なのであり得ません。

 

 

自分が気持ちよくあるためには、結局は周りの人のことを考えて行動せざるを得ないのです。そういう意味では、ラグビーの「ワンフォーオール、オールフォーワン」は実に的を射ている言葉ですよね。人生をラグビーというスポーツに例えて、社会をチームという身近なものに例えて、うまく説明しています。

 

 

一人一人にとっては「試合に勝つ」とか「ラグビーが上手くなる」とか「いいラグビー人生を送る」ことが目的なはずです。始めから「みんなのために」と考えられるようなお釈迦様のような人はいないでしょう。でも、自分がいい思いをするためには、「試合に勝つ」「ラグビーが上手くなる」「いいラグビー人生を送る」という目的を完遂するには、結局はみんなのことを考えなければならないのです。

 

 

これは、人生では人の関わりが避けられないから、という理由があります。もし世の中にいるのが自分一人なのであれば、自分のことだけ考えて生きていくのもいいでしょう。右を見ても左を見ても、上を見ても下を見ても、いるのは自分一人。絶海の孤島。そんな中で生きるのであれば、本当の意味で「自分のことだけ考える」ことは可能かもしれません。が、現実にそんなことはあり得ません。自分は社会という多数の人間の中の一部でしかありません。人との接触は避けられないんです。

 

 

だから、多数の人間が存在している中で、自分一人だけがいい人生を送る、ということはできるはずもなく、結局は、周りのことも考えなければならないんです。

 

 

同じなんです。自分のことを考えるのと、周りのことを考えることが。自分のことを考えて行動すれば、それは周りの人のことを考えて行動することになります。「自分のことだけ」も「周りの人のことも」も、考える上では一緒になります。考えることは、結局は自分も含めて全ての人のことになります。

 

 

だから、いい人生を送ろうとして自分のことだけ考えている人は、決していい人生を送れないでしょう。自分がいい人生を送ろうとしたら、周りの人のことも考えざるを得ないからです。

 

 

倫理的なことを言っているわけでも、道徳的なことを言っているわけでもありません。合理的なことを言っているだけです。「自分さえ良ければいい」という考えは成り立たず、良くするのは自分も周りの人も同じなのです。

 


 

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