自分メディアはこう作る 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境・少年の心理を探る

2016.02.07 (日)

 

この本はブロガーである著者のブログの、表舞台とその裏側がわかる本です。

 

本書は前半(「chikirinの日記」の育てかた)と後半(ベストエントリ集)にわかれており、前半では著者がどうたってブログを育ててきたのか、ブログ人生のそれぞれの場面でどう判断してきたのか、などについて説明しています。後半では、著者のブログの中で特に反応が大きかったものが21個、記載されています。

 

私は半年くらい前にこの著者を知って、それ以来、好きで勝手に参考にさせていただいてます。前半は、日々ネットにコラムを書き続けている人にとって参考になる内容ですし、後半は社会を生きるうえで非常に参考になる、考えさせられる内容です。

 

以下、読書メモです。

 

前半

 

・「あそこに載せてもらえたら光栄!」と多くの方が感じてくださる場所を育てることこそが、目指すところ

 

・「エントリを読みに来た人」を「ちきりんブログを読みに来る人」に変えることが、固定読者を増やす鍵。ひとつのエントリがきっかけで突然、大量のアクセスを集めるという事態は、案外、多くのひとに起こっている。大きく注目された翌日こそ「昨日よりおもしろい何か」を書いておけば、再訪してくれた人に対して一気に「このブログはおもしろい」と印象づけられる。

 

後半

 

・変化はそれ自体、善だから、結果が予想できる前に動くべし。

 

・道筋が全部きれいに見えてから歩き始めようとしている人が、ゴールにたどり着くことは決してない。たどり着けるのは、最初に一歩を踏み出してみる人。実際に一歩踏み出すと、そうする前には見えなかった「次のステップ」が見えてくる。それをひとつずつ進んでいくと、ある日ゴールにたどり着く。

 

・交渉ごとで自分の主張を通すのは、「借金をする」みたいなもの。反対に「ここはオレが一歩引いておくか」という判断をしたら「貯金をする」のに近い効果がある。駆け引き、交渉ごと、取引の基本は「何かを得た時は、何かを失う」ということであり、「何かを譲れば、何かを得ている」ということ。譲り、助け、許しておきましょう。それは「社会に貯金する」行為。

 

・「なぜ経済発展が必要か?」と問われたら、「弱者も生きること、生を楽しむことが可能になるからだ」が答え。豊かになるとはそういうこと。

 

・ちきりんブログには、情報や知識、分析結果だけではなく、「ちきりんの思考結果」が書かれており、読者が読みたいのは、その部分。

 

 

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