子どもに非行の兆しが見えたら

2019.01.12 (土)

子どもに非行の兆しが見えたら考えて欲しい事があります。それは「常識」についてです。常識っていう言葉を使わない事や常識に縛られない事が、優しを育むためには必要です。なぜなら、周りの大人が優しさを身につければ、その中にいる子どもにも優しが伝わるからです。

 

 

あなたは「常識」っていう言葉を使いますか? あるいはどんな時に「常識」っていう言葉を使いますか? おそらく「なんて非常識なんだ」とか「どうしてあの人は常識を知らないんだ」なんて使い方をしているのではないでしょうか。

 

 

常識っていう言葉の意味は知っていますか? おそらく常識っていうのは、変わらない価値観のことなのだと思います。いつどこでも、変わらない判断。そんなものが常識っていう言葉の意味なのだと思います。

 

 

ですが実際はどうでしょう? あなたの身の回りにある常識は、不変のものでしょうか。あなたの周りに、いつも変わらない価値観やどこに行っても変わらない価値観なんてものがありますか? おそらくないでしょう。

 

常識っていう言葉を使うときは、ギャップがあるときなんです。相手と自分との間にギャップがあるとき。相手と自分との間にギャップがあって、自分の価値観を相手に押し付けようとしているとき。自分の考えを正当化しようとするとき。そんな時に使われる言葉が常識なんです。常識っていう言葉は、実はとても自己中な言葉なんです。常識っていう言葉は、優しさとは正反対に位置する言葉なんです。

 

 

では、どうやったら常識っていう言葉を使わないでいられるのでしょうか。それは、「間違っているのは自分かもしれない」って思うことです。「常識だと思っている自分の方が、実は間違っているのかもしれない」って考えることなんです。

 

 

常識っていうのは固定化されてしまいます。常識自体は時間ば場所とともに、すぐに変化してしまいます。残念ながら、常識の変化には気づきにくいんです。音もなく、姿も見えず、いつの間にか変化しています。それが常識です。

 

 

なのに、私たちの頭は常識が変化する事を認識しません。常識が変化してもそれに気づかず、いつまでも古い常識を引きずったままなんです。だから、常識を疑う事が必要なんです。

 

ですが、そんな事をすると必ず言われるのが、「なんでお前は常識を知らないんだ」とか「非常識な奴だ」っていう周囲の声です。常識を疑えば疑うほど、周りからの自分に対するプレッシャーが強くなります。なぜなら、多くの人が常識を疑わないで生活しているからです。常識はすでに変わっているのに、頭の中の常識が変わっていないのです。しかも、常識が変わっていることに気づいていないんです。

 

 

だから、優しさを実践するポイントっていうのは、いかに周りの声を跳ねかすかにあります。自分に向けられる「なんて非常識な奴だ」とか「どうしてお前だけそんな事をするんだ」とか「常識を知らない奴め」っていう声を、どこまで跳ね返すことができるか。いつまで自分を信じていられるか、なんです。

 

いじめの現場を思い出してください。いじめっていうのは、見えずにクラスに浸透します。いつの間にかいじめの対象が決まっています。いじめの浸透が静かすぎて、いじめが浸透したことに多くの人が気づかないんです。

 

 

だけど、違和感を感じる人はいるはずです。「どうしてあの人がいじめられなければならないのか」とか「あの子をいじめるのはおかしいのではないか」っていう感覚です。で、これを外に出そうとすると、牙が今度は自分に向くんですよね。

 

 

どうして「お前は一人だけそんな事を言うんだ」「なんで自分だけ違う事をしようとするんだ」って言う声です。この声を跳ね返すことが、優しさなんです。

 

 

常識を、変えることができない不変のものとして見るか、必要に応じて変えられるものとして見るか、です。常識をあくまでも最終目標として見るか、それとも手段として見るか、です。自分が無意識が常識に縛られたものであることに気づいて、常識を疑えるかどうか。常識という言葉を使うまでもなく何気なく信じていたものを、いかに疑うことができるか、です。

 


 

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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

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