子どもに非行の兆しが見えたら、何を考えるべきか
非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるにはどうしたらいいのでしょうか。それは、考え方を変えることです。「考え方を変えるって、そんなものがアドバイスになるのか!」」「そんなのが答えになるのか!」と思ったあなた。答えになるし、これが確実なアドバイスなんです。
考え方を変えるっていうのは抽象的です。具体的なものではありません。だからこそ効くんです。具体的なアドバイスっていうのは、実は表面的ってことなんです。具体的なアドバイスが効いたと思っていも、実は浅いところで効いているだけであることが多いんです。深い根本的なものを変えようと思ったら、それは抽象的なアドバイスでしかないんです。
抽象的なアドバイスは、根本的なだからです。あなたの本質を変える可能性があるのは抽象的なものです。抽象的なアドバイスをされると、あなた自身で考える必要があります。抽象的でモヤモヤしたものを自分の環境に当てはめて考える必要があるんです。その考える行為が、あなたの環境に最適化させる作業なんです。考えることなしに、人は変わることができないでしょう。生活が改善することもないでしょう。考えるから選択肢が見えるんだし、考えるから正解に気づくようになるんです。
子どもの非行の原因は自己中にあります。自己中な考えを持った人間の中にいると、その子ども自体も自己中になるでしょう。自己中を作るものの一つに「線」があります。トラブルっていうのは線を引っ張るが故に起こるものなんです。
世の中には、あらゆるものに線が引かれています。領土紛争とか、隣人との土地をめぐる争いがいい例です。「どこまでがうちで、どこからがうちでないか」です。
私たちは普段、何気なく線を引いています。意識しないくらい、自然に線を引っ張ってしまっているんです。レッテルを張る行為がそれに当たります。
人間はたくさん線を引いて、さらにその線のせいで争いをしているのですが、どうして人間はこんなにも線を引っ張ってしまうのでしょうか。争いをするにも関わらず。それは、共同で生活するためです。線を引くことで物事を整理して、生活を営んできたんです。
ですがこの線っていうものが、諸刃の刃なんです。例えば警察官は職務質問をしますが、「怪しい人」と「そうでない人」の違いははっきりしていません。本来、「怪しい人」と「そうでない人」の間にはっきりとした線なんてないんですが、職務質問をするかどうかの判断をしなければならないため、「怪しい人」と「そうでない人」を分ける線を引っ張るんです。
それ故、職務質問にはトラブルが絶えないんです。「どうしても俺が職務質問されて、あいつがさレナいんだ」とか。「どうして俺に怪しいなんてレッテルを張るんだ」っていうトラブルです。
実際の出来事、実際の世の中には線なんて引かれていませんし、実際の境目なんて刻々と変わるものです。だけど人間の頭の中の線は固定化されてしまうんです。一度引いた線は、あたかも昔からそこにあるものであるかのように錯覚して見えてしまうんです。
この錯覚が人それぞれ違うんで、ギャップが生まれ、トラブルに発展するんです。生活を便利にするために引いた線が、トラブルの元になるんです。諸刃の刃です。
で、ここに優しさを育むためのポイントがあるんですが、優しい考えを持てる人とそうでない人の違いは、線を変えられない絶対的なものとして考えるか、それとも変えられる便宜上のものとして考えるか、にあります。
人に寛容的な人っていうのは、線を固定化して見ずに、変えられるものとして見るんです。より良い生活を目指すっていう目標のための、あくまで手段として線を見るんです。だからそういう優しい人っていうのは、気づいているんです。線が固定化されやすいってことに。固定化された線の世界も見えるし、固定化されていない線の世界も見えているんです。視野が広いんです。
トラブルが起きた際、自分とは違う価値観の人間が現れた際に、「線の方が間違っているのではないか」とか「線は手段とか道具だから、そこで問題が起きるのは当たり前だ」と気づくことができるかどうかが、優しくなれるかどうかです。
線を引っ張らないこと。線を固定化して見ない先に、争いのない世界があります。そこに、非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるヒントもあるんです。
「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。
自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
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30分の無料相談を承っています。子ども、非行、犯罪、警察対応、などのキーワードで気になりましたらご利用ください。基本はウェブ会議アプリを使ってのオンラインですが、電話や面談も対応できます。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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