子どもの非行を防ぐ方法とは、ジャンプ力のようなものである(その1)

2019.09.13 (金)

ジャンプの画像がたくさん出てきた。二つの世界を繋ぐとか、遠くから近くを狙うとか、私は子どもの非行を防ぐ方法、イライラしない方法、優しさを育む方法、思いやりを育てる方法、相手の身になって考える方法、などを、文章にしている。『ちなみに、ここに上げたものはどれも繋がっていない、それぞれバラバラのもののように見えて、実は根っこの部分で繋がっている)

 

 

これらの方法を文章にしてネットにあげる際、具体的に人の目を引く方法として「画像をつける」という方法があるのだが、自分の考えにある画像を探していたところ、ジャンプで画像を検索すると、画像がたくさん出てくることがわかった。しかも、パッと見た感じ、自分の考えと合っている。

 

 

日本人(それとも私だけ?)の頭で考えると繋がらないのかもしれないが、ジャンプというのは二つの世界を繋ぐ、という意味合いが強いのかもしれない。画像を検索すると、ジャンプしている人の足元には、二つの違う足元があることが多い。川や切れ目など、境界をまたいでジャンプしている画像が多い。もしかしたら欧米人にとって、ジャンプとは二つの違う世界を繋ぐことを意味しているのかもしれない。

 

 

昔、「ジャンパー」という映画があった。アクションSF映画である。瞬間移動の能力(ジャンンプ)に目覚めた青年が、その宿命と戦う、という内容である。瞬間移動とは、欧米人にとってはジャンプすることを意味するのだ。瞬間移動して、他の世界に移動すること。それを一瞬でやってのけるということは、ジャンプという表現になるのだ。私たち日本人の頭で考えると、ジャンプとは「筋力を使って空中に飛び上がる」イメージだが、それよりももっと広がりのある概念が、「ジャンプ」にはあるのだ。異なる二つの世界を繋げることが、ジャンプなのだ。

 

 

さて、私は、子どもの非行は基本的には犯罪と同列と考えているし、非行や犯罪は、イライラから生まれるものだと思っている。これは、イメージとしては漫画「ベルセルク」や「うしおととら」が当てはまると思う。ベルセルクでは、娼婦の形をしたゴッドハンドが「憎しみは●●から生まれる」というようなことを言っていたし、うしおととらでは、白面が同じように「憎しみは●●から生まれる」というようなことを言っていた。同じようなイメージで、「非行や犯罪とはイライラから生まれるものなのだ」

 

 

人々がイライラした時に発するオーラ。それがある一定数を超えると、行動に移るのだ。

 

 

イライラとは人間関係である。一人でイライラしていることはない。どんなに自己完結しそうな「自分に対するイライラ」でも、その奥には人の影が見え隠れするものなのだ。イライラとは、誰かに向かっているものなのだ。誰かに向かっているイライラが具現化して行動に移ると、それはケンカやトラブルという形になる。他人からイライラされてもケンカにはならないが、他人から胸ぐらを掴まれてはケンカやトラブルになるだろう。他人から怒りのオーラを投げつけられてもケンカにはならないが、他人から暴言を吐かれればケンカやトラブルになるだろう。

 

 

非行や犯罪の元にあるのはイライラなのだ。もしも非行や犯罪をなくしたいと思ったら、イライラをなくさなければならない。では、イライラをなくすとはどういうことだろうか。イライラしそうになったら、イライラの反対側を目指さなくてはならない。イライラの反対側とはどこか。それが、優しさなのである。イライラの反対側には、正極には、優しさが存在する。イライラしないとは、優しくなる、ということなのだ。

 

 

非行や犯罪をなくそうと思ったら、優しくならなければならない。

 

 

優しさとはどういうことか。それは、よく言われる「相手を思いやる」ということであろう。相手の身になって考えるとか、自分の主体にとらわれずに相手の頭の中を想像するということだ。例えば、自分が列に並んでいて、前に割り込まれた時。そんな時にはイライラするのではないか。「このヤロー」とか「何、人の前に入っってんだよ」と攻撃的な気持ちが出てくるだろう。そんな時に、自分の感情、自分の主観にとらわれずに、「相手は何を考えて列に入ったのだろう」「列に入ったのには、相手にとって、どんなメリットがあるのだろう」「自分には、相手が列に入ったように見えたが、実はそうではないのだろうか」と考えを膨らませることが、優しさを育む上での種になるのだ。

 

 

そんな、今目の前に起こっていることへの疑い。手で触れるように具体的なものへの疑問。リアリティのある現実を一度、否定してみること。それが、優しさへの入り口なのだ。なぜなら、自分にとらわれていては、相手の気持ちを想像しようとする考えが起こらないからである。目の前にあるものに疑問を持って初めて、その向こう側を想像することができる。

 

 

リアリティのあるものとは、引力が強い。すぐにとらわれてしまうだろう。怒りの感情に抗うのは難しいはずだ。けれど、そこで抗う為に背中を押してくれるのが、想像力なのである。想像することで、フツフツと湧いて出る怒りの感情に抗うことができる。イライラとは、沸騰した水のようなものである。ボコボコと、次々に湧いてくる。この力を侮ってはいけない。蒸気の力を利用した機関がかつて世界を圧巻したように、蒸気の力とは、どんなに重いものをも持ち上げる力があるのだ。

 

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