イライラの解消法を教えてください
「イライラの解消法を教えてください。カラオケで歌いまくる、汗をかく、周囲にグチる、寝る、他に何かありますか。」
表面的な解消法ばかりでは、無くなるものも無くなりません。もっと根本的な解決方法に目を向けましょう。一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、世の中には「具体と抽象」という基準があります。「寒いと暑い」「早いと遅い「」「大きいと小さい」なんかと同じ、「基準」です。
この具体と抽象という基準の性質を分かっていると、「何が根本か」とか「何が表面的か」というのが見えてきます。じっくり構えるものと、表面的にサッと流すものの違い、とも言えます。「具体的」とか「抽象的」っていう言い方をしますよね? あれと同じです。この「具体的」とか「抽象的」っていうのを、もっと日常の中で使うのです。仕事なんかでしか使っていなくないですか? 具体的とか抽象的っていうのは、もっと日常の中で使い勝手がいいものです。色々なものを表現できるようになるし、それまで見えなかったものが見えるようになります。見えないものを想像できるようになります。
まずはこの具体と抽象の特徴について説明しますね。具体的っていうのは、分かりやすいとか、ハッキリしている、細かい、現実的っていう感じです。それに対して抽象的っていうのは、分かりにくい、モヤモヤしている、大雑把、非現実的っていう感じです。
大事なのは、具体的であるってことは、表面的ってことです。逆に、抽象的であるってことは、本質的ってことです。私たちは、抽象的なものよりも具体的なものの方に、注意、興味、目がいってしまいます。それは、具体的が「分かりやすい」からです。分かりにくいモヤモヤしたものよりも、分かりやすいハッキリとしたものの方がスッと頭に入ってきますよね。
例えば大好きなアップル製品について考えます。どうしてアップル製品に我々は惹かれるのか。その際にハッキリとした答えがあると、スッと頭に入ってきて考える方も楽ですよね。「世界で○千万台も売られているから」「○○という有名人が愛用しているから」など。でも、本当のところ、芯の部分っていうのは、言葉ではなかなか表せないものです。「シンプルなデザインで、イノベーティブ、クリエーティブな感じがするから」が本当のところだと思います。本質の部分をハッキリと表現するってなかなかできないんです。
歌う、汗をかく、走る、寝る、グチる、どれも具体的にイメージできます。でも、具体的ってことは、表面的なものなのです。イライライする本質までも打ち消してくれるものではありません。
イライラ解消の本質を表現するには、イライラの本質をつくには、一見あいまいで、「具体的にどうしたらいいのかわからない」ような方法が必要なんです。
私がお勧めするイライラ解消法は、自問自答することです。「はあ?」って感じですよね。「何それ?」とか「本当に効果あるの?」とか「実際にどうするの?」って感じですよね。これを実践するための具体的な方法はいくつかあるのですが、私は文章を書くことをお勧めします。まだ具体的てにはわからないですよね。ブログを書くんです。毎日、自分で文章を書いて、できれば不特定多数が閲覧するネット上に公開するんです。これで根本的なイライラがなくなります。汗をかくより、歌うより、グチるより、寝るよりも、イライラの芯の部分にアプローチできると思います。
文章を書くと、自分と無祈雨ことになります。日常の中で、イライラがどこからともなく突然現れて、いつの間にかなくなっている。イライラってそんな感じではないでしょうか。そんなどこから来るのか分からない、いつどこに行ってしまうのか分からないイライラを直視しようとするのです。自分の頭の中を見ようとする、こととも言えます。感情の世界、思考の世界、自分の内面っていうのは、実体がなく、理解しずらいものです。そんな分かりにくい、実体のない世界と向き合うんです。
文章を書いていると、実体のない、精神的な世界のことが、パソコンのディスプレイに写し出されます。もちろん、全部が写し出されるなんてことはありません。どう頑張っても感情や思考の一部が写し出されるだけです。でも、これを何日、何ヶ月、何年って続けていくと、徐々に自分の取り扱い方が分かってくるものです。まあ、結局はいたちごっこかもしれないですけどね。思考が分かってきたと思ったら、新しい思考が出てくるものですし。
自分を客観視することになります。自分についての文章を書いていると。自分を他人の目で見られるようになるんです。普段、自分って分からないですよね。鏡でもなければ、自分なんて見えないですし。自分がどんな姿で、どんな表情で、どんな雰囲気を持っているのかなんて、自分では分からないものです。
ですけど、文章を書いていると、想像するようになるんです。想像すらできなかったものが、「自分はこんな感じだろう」って想像できるようになるんです。これが、冷静になるきっかけを自分に与えてくれるんです。友達と一緒に酒屋で馬鹿騒ぎしているときは楽しいですが、酒屋を一歩出て我に帰ると、隣の馬鹿騒ぎしているグループが迷惑に感じられる、なんてありませんか? そんな感じです。冷静に自分を見る目ができるんです。
それに、文章を書いていると、本を読みたくなるんです。文章ってアウトプットです。脳の中にあるストックを吐き出しているようなものです。が、徐々にストックも無くなるし、自分の文章のクオリティが気になってくるんです。もっとたくさん、吐き出せるようになりたい。もっと良いものを吐き出せるようになりたいって思うようになるんです。
だから、もっと入れるようになる。文章を書くっていうアウトプットに対して、読書っていうインプットです。インプットとアウトプットのサイクルを回せるようになる。酸素を吸って二酸化炭素を吐くように、雨で落ちてきた水が、蒸発して空に戻るように、循環するようになるんです。自分の頭の中と外の世界との循環が始まります。常に新しいものが入ってきて、出て行っての繰り返しが起きますが、この快感を味わうと、病みつきになります。
本を読むと、外の世界も分かるようになります。自問自答して、自分の中を深掘りするのと同時に、広い世界を見て知って、視野を広げる感じです。色々な人の意見、見方、考え方を自分に取り入れいると、自分が小さい存在のように思えるようになります。イライライしている自分が小さく思えるし、イライラの原因がなんでもないことのように思えます。イライラなんかしていられなくなります。イライラすることが恥ずかしいことのように思えます。
だから、文章を書くんです。文章を書くことの本質は、自問自答することにあります。核が自問自答することで、そのための方法が文章を書くことです。文章を書くことはあくまでも方法なので、他にも方法はあります。自問自答して思考を深められるものなら何でも良いと思います。私は文章を書くことが思考を深めるのに最適だと思いますが、もっと自分と対話できる方法があるというのなら、それで構いません。絵を描くとか、モノづくりをするとか、歌うとか、走るとか。
だから、「イライラを忘れる」ための方法というよりは、「イライラと向き合う」ための方法です。方法はなんでも良いのかもしれません。その本質さえ見失わなければ。大事なのは、抽象的な本質部分です。その本質は、自問自答、自分と向き合う、思考を深める、ことにあります。それを実現するための方法として、具体的な手段があります。手段はなんでも良い。その抽象的な部分が大事なんです。
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