なれば、ともに加害者と同じである〜彼女は頭が悪いから
こういうものを全て消すべきだと思うんです。ステータスを感じさせるもの。そういう人間の傲慢な部分が出ている「ステータス感」の全てに蓋をするべき。同じ。みんな同じ。自分を良く見せようとする気持ちが人間にあるのは分かるけど、そんな「良く見せよう」とする気持ちを助長する商品は、とりあえず排除すべき。
確かにギラギラしたステータス感があるから社会が発展してきたとか、世を変えるデザインが生み出されたとか、メリットってのはあるんでしょう。けれど、そんなものはなくても社会は前に進める。ギラギラしたステータス感っていう概念がなくなれば、それに変わるほどいいものがもっと出てくる。もっとフラットでシンプルで。そんなものを皆んなが求める社会になればいい。ギラギラしたステータス感ではなくて。ミルフィーユみたいな格差にステータス感を感じる社会なんていりません。
その際たるものは「ブランド」でしょう。ブランドの商品に限らず、持っていると、自分が所有していると、自分がその中にいると、周りの人間よりも一段高い位置にいることを感じられるような商品。ブランド品を持って、自分が輝いていることが「自分ひとり」の中で確認できるものならまだいい。けれど、「自分が他の人よりも優れている」と感じさせるような商品は、もはや全て「この本の東大生」と同じ。自分ひとりでそのうれしさが完結しているのか、それとも他者と自分を比べて他者を下に見ることによる嬉しさなのか。そこが見分けるポイントになる。
私は、自動車というものが、この本でいう「東大」だと思っています。世の中には多くのオラオラ系の車が溢れている。最近ではその流れに拍車がかかっているように見える。昔よりも、フロントグリルに高さがあって、銀ピカに光るように作られている。車の印象を意識づける第一、その代位一印象を格好良くしたいという男心が現れているから。そんなことが、迫力のある銀メッキの車が増えたり理由だと思うんです。
だから、アルファードを所有してい運転している人、エルグランドを持もつ人、スポーツタイプの車に乗っている人、全て手放したらいい。値段が高いスーパーカーを所有して、そのスーパーカーと一緒に撮った写真をインスタにアップしている種類の人も、根にあるのはこの本に出てくる東大生と同じである。
そんな、迫力のある車を作る自動車メーカー、そんな値段が高い車を売る社会構造を許す政府、そんな車を所有している人たちを持ち上げる人種の人間も、「なれば、ともに加害者と同じ」である。
そんなに刺激をあおってどうするのか。彼らの傲慢な心に拍車をかけてどうするのか。いつまでもそんな銀メッキの車なんか作り続けていたら、「この本に出てくる東大生」を排出するだけである。トヨタのアルファードでなく、ダイハツのカンバスの方に心地よさを感じる社会であればいい。
アマゾンの書評で誰かが言っていたけれど、根にあるのは南青山の児童相談所建設の問題と同じと思える。説明会で市の担当者に意見していた南青山住民。あの人らが、「この本に出てくる東大生」の母親や父親とかぶって見える。
それと、男が情欲で女を求める気持ちと、女がいい男を求める気持ちの違いについて。この本では、男が情欲で女を求める気持ちと、女がいい男を求める気持ちが近いもののように書かれていました。が、とんでもない。私は男ですが、おそらく「男が情欲で女を求める気持ち」といのは、「女がいい男を求める気持ち」よりももっと汚くてドロドロしたものです。女性には分からないのかもしれませんが。
著者は女性でしょうから、まだいまいちその辺まで想像が至らなかったのでは。この本で書かれているものよりも、男というのは気持ち悪い存在だし、汚いことばかりしか考えていない。女性にも下心がある。けれどその下心はおそらく、男の下心と比べてあまりに清潔ではないか。男の下心といのは、女の下心と比べてあまりにも汚い。全てにおいて下心がある。一挙手一投足に、卑猥な下心を持っているものである。
だから、せめてその下心を助長するような、ギラギラしたステータスを感じる商品っていうのは作るべきではないのだと思う。「男心を満足させる」などと形容されるものは、とにかく排除されるべきだ。仕立てのいいスーツを着て腕組みした社員なんかをプロフィール写真に載せている人がたくさんいるが、あれも「この本に出てくる東大生」と一緒である。ステータスを感じるのだ。自分が高いところになっているようで。人よりも見晴らしがいいところにいるようで。しかも腕組みなんかしようものならもう、誰にも止められない。ポロフィール写真にいい服を着て腕組みをした写真を載せている人がいたら、「この本に出てくる東大生」の素質をアピールしているのと同じことだ。
この本に通じる世の中の悪は、その根底に「ステータス」がある。世の中にあるステータスを感じさせるものは、全て「この本に出てくる東大生」の存在を助長させるものである。アルファード、南青山、スーツ着て腕組みしたプロフィール写真、全て排除すべきである。
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