スタディサプリで中学と高校の復習を〜調べる技術 書く技術
知のモンスター・佐藤優氏による、インプットからアウトプットに繋げて、忙しいビジネスパーソンでも効果的に学べる方法を説いた本。著者は、これからの時代はますます学びが重要になるという。なぜか。それは今後、新しい教育を受けてきた人材が社会に入ってくるからだ。
今社会で働いている人間、我々は、これまでの教育を受けてきた人間である。これまでの教育とは、センター試験に代表されるような、本来の勉強とはかけ離れた歪んだ勉強である。本来身につける教養とは別に、試験そのものを抜けるための勉強。テストで点数を取るための勉強。良い大学に合格するための勉強である。
今社会にいる大半は、そんな歪んだ教育を受けてきた人間であろう。だがこれからは違う。教育改革が実施され、考える力や表現する力が試されるようになった時、その試験を突破して社会に出てくる人間とは、我々のように歪んだ教育を受けてきた人間ではないだろう。もちろん、これから社会に出てくる人間の百パーセントがそうだと言っているわけではない。だがその破壊力は計り知れない。
椅子に座って安穏としていると、あっという間に食われてしまう。それが著者が、これからはさらなる学びが必要だと考える理由である。
以前にも著者の本を読んだことがあるが、相変わらず地に足のついた勉強方法を勧めてくる。良くも悪くも。新聞や教科書。新聞を毎日読み、教科書で土台を作り直すこと。基礎学力を重視するのが、著者のやり方なのだろう。基礎学力がしっかりと身についていないから、日々情報を仕入れてもそこから見える世界が狭いのだ。
歪んだ教育を受けてきたために、大学突破を目的とした教育を受けてきたために、我々は大学まで勉強したとはいえ、基礎学力がしっかり身についていない。大学入試のために、おろそかにした科目が多数あるだろう。それを今、勉強し直す時なのだ。
ちなみに、私も試してみようと思ったのはスタディサプリである。リクルート社が提供しいている、動画アプリ。小学校4年の授業から、色々と揃っているらしい。おそらくスタディサプリに代表される動画授業は、学校に馴染めない児童や生徒の受け皿にもなるだろう。
それと、著者の言葉で読んでいる間に刺さったのは、「人間は非合理である」ということ。我々人間とは、100パーセント合理的な判断をするものではないのである。だから、何事も「やってみる」ことが必要なのである。何事もやってみなくては分からない。市場に受け入れられるのも、やってみなくては分からない。なぜなら予想がつかないからである。
もし我々人間が。百パーセント合理的な判断をする生き物なのであれば、合理的に考えて出した答えが、正解なのだろう。合理的判断に基づいて出された答えが、市場に受け入れられるのだろう。だが、我々人間はいかんせん、100パーセント合理的な人間ではない。自分でも理解できない判断を下すことが多々ある。「ちょっと脇道を行ってみようか」と思うことなんか、しょっちゅうだろう。そんな効率性とは真逆の判断が、人生をウィットにすると信じているのが人間である。
行動力も大事なのだ。何事も「やってみる」のが大事なのであり、やってみなくては分からない。何が市場に受け入れられるかは、やってみなくては分からない。馬鹿げたことがヒットするかもしれないし、予想していなかった方法でヒットするのかもしれない。恐れないこと、勇気を持つこと、鈍感になること、それもまた必要なのである。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
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