非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるための考え方

2018.12.21 (金)

子ども非行を防ぐため、非行の兆しを見せたどもを素直に成長させるため、物事をどんな風に考えるべきなのか。身の回りの出来事をどのように見たら良いのか。そんなことについて書きます。

 

 

それは、一括りにできるかどうか、です。一つ一つを断絶せずに、「一緒でしょ」と思えるかどうかです。顕著に現れるのは、自分と他人を考える時でしょうか。「周りと比べて自分のケースはしょうがない」「世の中で使われているものは、自分のような特別な状況には当てはまらない」「周りと自分とは違うから応用できない」などと考えてはいないでしょうか。

 

 

「一緒でしょ」と思えなければ、近視眼的になり、子どもを導くだけの良いアイディアは浮かんでこないでしょう。「一緒でしょ」と思えるようになることは、決してすぐにできるようにはならないのだと思います。

 

 

迷路が解けるかどうか、みたいなものです。すぐに解ける人もいますし、すぐに解けない人もいます。今日、解けなかった人が、次の日はすぐに解けるかもしれません。今日、すぐに解けた人が、次の日は解くのに時間がかかるかもしれません。

 

 

見えるようになる、思いつく、アイディアがわく、というのは予想ができないものです。「確実にこの方法ならできる」というのは、ありえないでしょう。

 

 

「一緒でしょ」と思えるようになる、という方向を知らなければならないのです。共通点を見つけられる。共通項を思いつく。抽象化して見られる。一括りにして考えられる。ということです。

 

 

そうすると、一つ上の視点から物事を見られるようになるでしょう。離れて見ることができるようになる、ということです。海外旅行の例を出します。例えばハワイに行ったことがない人は、ハワイを特別なものだと考えがちです。「日本とは違う」ということを想像しがちです。ですが実際には共通点も多いわけで、ハワイに行って初めて「結局は一緒」ということに気づきます。そうすると、一歩距離を置いてハワイを考えられるようになります。

 

 

距離を置いて考えられるようになると「一緒でしょ」と思えるようになるし、「一緒でしょ」と思えるようになると距離を置いて考えられるようになるんです。

 

 

視野が広がる、とも言えるます。コーヒーを飲んだことがない人は、コーヒーがどんな味なのかわかりません。飲んでみて初めて「こういう味か」ということに気づきます。そうすれば、コーヒーに対する特別視も小さくなるのではないでしょうか。それまで独立していた「コーヒー」が、他の経験と関連づけられるようになるんです。

 

 

共通項を見つけるんです。何も経験したことがあるものだけではないはずです。想像で構わないんです。共通点を見つけることができるようになると、視野が広がって、それまでなかった視点も持てるようになります。

 

 

例えば、子どもの学校を選ぶ時などです。甲高校、乙高校、丙高校、どれが良いでしょうか。甲高校に行けば勉強ができるようになります。乙高校に行けば国際感覚を身につけられそうです。丙高校に行けば、自由な校風に触れられそうです。

 

 

そんな時に、甲高校、乙高校、丙高校、どれにしようかと、別々に考えていたのでは、視野は広がりません。狭い視野のままです。「結局はどこも一緒でしょ」と考えるんです。「どこも一緒でしょ」と考えることができれば、甲高校、乙高校、丙高校の3つ以外の選択肢が見えるようになります。「他にいい高校はないのか」とか「わざわざ高校に行かせる必要はあるのか」などの選択肢です。

 

 

共通点を見つけられると「一緒でしょ」と考えられるようになります。その共通点というのは、現実的な共通点ではないことが多です。自分の中での共通点です。自分の中で、モヤモヤとした共通点が見つかればそれでいいのです。

 

 

たとえ明確に違いがあったとしても、自分の頭の中でどこか同じようなところを見ることができれば、一緒の部分を感じることができます。その共通点というのは、決して人に説明できるものではないでしょう。説明できるくらいにはっきりしたものではないでしょう。自分の中でなんとく同じに思えればいいのです。共通点とはそんなものです。

 

 

お昼ご飯を食べる時のことを考えてみてください。どこに行きましょう、何を食べましょう。ピザを食べましょうか。丼物を食べましょうか。それとも洋食を食べましょうか。ピザ、丼物、洋食、どれも独立してい流ようにも思えますが、それでも「なんとなくどれも同じなんだよなぁ」と思う時もあるのではないでしょうか。

 

 

そんな時は、3つのうちのどれでもなく、全く違う選択肢を考えるはずです。そんな、とりとめのない共通点が、一つ上の視点を見せてくれるのです。共通点を見つけるとは、そんなモヤモヤした考えなんです。

 

 

子どもの非行を防ぐには、「一緒でしょ」と考えられるようになる事です。「一緒でしょ」と考えられるようになると視点が上がって、一つ上のレイヤーから見られるようになります。視野が広がるんです。

 


 

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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

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