非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるための基本

2018.12.22 (土)

非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるには、どのようか考えを持てばいいのか。子どもが非行に走るのを防ぐには、身の回りの出来事をどんな風に見ればいいのか、ということについて書きます。抽象的な内容なので、ご自身のケースに当てはめる場合はそのままではなく、ご自身のケースに応用していただければと思います。

 

 

例えば、伸び伸びと育てるようにするにはどうすればいいのか。子どもが伸び伸びと育つには、色々と文句を言わないことでしょう。我々も周りから文句を言われては窮屈に感じますよね? 文句を言われては、伸び伸びと過ごすことができません。子どもも同じでしょう。伸び伸びと育ってもらうには、基本的には文句を言わない事です。

 

 

だけど、色々と文句を言いたくなるのが親というものでしょう。自分の子どもは、他人の子どもと違って自分に責任があります。伸び伸びと育てるだけが子育てではありません。だけど、ついつい文句を言って自己嫌悪になる時もあるのではないでしょうか。

 

 

文句を言わないようにするにはどうすればいいのか。子どもを伸び伸びと育てたい、だけどついつい口うるさく子どもに行ってしまう。そんな状況に効く考えかたって、あるのでしょうか。

 

 

あります。それは、「正解なんてない」という事です。親は子どもよりも、基本的には視野が広いです。子どもよりも20年も30年も先に生まれてきたのです。その分のアドバンテージがあります。20年や30年先に生まれている分、世の中を長く見てきています。見てきている範囲も広いです。子どもよりも基本的には、視野が広いはずです。

 

 

ですが、広い視野を生かした判断ができるかというと、そうではありません。事はそう単純ではないのです。というのも、今度は自分が経験したものに縛られるからです。それまで積み上げてきた選択肢、経験、視野が、今度は仇となるのです。

 

 

例えば我々は、これまで生きてきた経験を子育てに生かそうとします。自身の経験から、「こんなことをしたらいい」「こんなことをするべきだ」という教訓を持っているはずです。例えば「勉強をした方がいい人生がおくれる」とか「勉強に一夜漬けは良くない」とかです。例えば、ですがね。

 

 

だけど、得られた教訓が強固であればあるほど、そのやり方を信頼してしまうんです。そのやり方を信頼して、他のやり方をおろそかにしてしまう。得られた教訓が正しければ正しいほど、うまくいけばいくほど、想いが強ければ強いほど、今度はそれ自体に縛られてしまうんです。

 

 

絶えず「正解はない」と思うことが大切です。「これが正解だ」と思った瞬間に、その正解に縛られてしまいます。他の選択肢が見えなくなるんです。視野が狭まります。

 

 

だから、子どもに対して口すっぱく言う必要なんてないんです。正解はないんですから。「これが正解だから、子どもをこのようにしよう」というのは、視野の狭い人間の思うことであり、視野の狭い人間のするところです。

 

 

「こっちの方がいいよ」とか「そうじゃないでしょ」とか「こうしなさい」と言いたくなっても我慢です。そのような言葉は言うべきではないでしょう。なぜなら、正解はないからです。あなたが持って行こうとしている方向ですら、正解ではないんです。

 

 

「子どもに正解を教えよう」と思ったり、余計なことを言いそうになった時は、「間違っているのは自分かもしれない」って思うことです。そうすれば他に正解を探すようになるでしょう。

 

 

私は、何も全く文句を言わない方がいい、と言っているのではありません。親として言わなければならないことはあるでしょうし、言わなければならない状況というものもあるでしょう。ですが、「必ずしも自分が正しい」と考えることが危険なんです。子どもに対して小言を言わなければならない状況でも、心のどこかで「間違っているのは自分かもしれない」っていう考えをストックしておくことが大切なんです。

 

 

「間違っているのは自分かもしれない」というストックがなくなったとしたら、それは「視野が狭い」ということになるでしょう。「自分が知らない世界もある」「自分が見えていない世界もある」とどこかで思っていることをお勧めします。

 

 

我々は、ついつい視野狭窄におちいりがちです。壁が見えなくなってしまうんです。認識していることと、認識していないことを分けている壁です。どんなに視野が広い人でも知らないことはあります。どんなにその分野に詳しい人でも全てを知っているわけではありません。壁の向こう側には、壁の内側よりも広大な世界が広がっているんです。

 

 

人間はちっぽけな存在です。「自分は知っている」と思った瞬間に、視野が狭い人になってしまいます。「間違っているのは自分かもしれない」「正解はない」と考えることが、視野を広く保つコツです。自分が認識していない世界の存在を、心のどこかで考えておくこと。自分が見えていない世界が必ずあると考えておくこと、です。

 

 

子どもが非行に走らないようにするには伸び伸び育てること。そのためには、文句を言わないこと。そのためには、「正解はない」と考えうこと。そのためには、「間違っているのは自分かもしれない」と考えることです。

 


 

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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

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