非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させる基本
子供が非行に走るのを防ぐのであれば、結局はその子どもの周りの大人たちが気をつけることです。子どもの周りにいる大人が考え方を変えるのが、結局は一番手っ取り早い方法なのでしょう。
ではどのように変えればいいのか。どのように、考え方を変えればいいのか。子どもを非行に走らせたくない場合、子どもが非行の兆しを見せた場合、どのように考え方を変えればいいのでしょうか。
それは、子どもから距離を取ることだと思います。心理的に子どもから距離をとるのです。子ども一番に考えているものを、第二とか第三にするのです。おそらく子どもの非行で悩む人は、多くは子どもを大事に思われている方々だと思います。子どもが可愛くてしょうがないし、子どもにしっかりと成長して欲しい、と思っている方々なのではないしょうか。
でも、ここが間違いを生みやすいとところです。近づきすぎると、全体が見えなくなってしまうんです。これは物理的にもそうですし、心理的にもそうです。近づきすぎると、かえって相手がわからなくなってしまうんです。
今、私の目の前にMacBookが一台あります。このMacBook、顔がくっつく程の距離で見ると、ただただ銀色のアルミのボディしか見えません。ただただ銀色のアルミボディが果てしなく続いているだけです。ですが、30センチほど離せば、ようやく全体が見えてきます。黒色のキーボードだってついていますし、ディスプレイだってあります。
もっと離れてみるとどうでしょう。椅子から立って2〜3メートル離れてみると、今度はこのMacBookと周囲との関係が分かってくるはずです。周りの環境と、このMacBookの関係。どんな環境の中にこのMacBookが置いてあるのか。例えばここは本屋のカフェスペースですが、このMacBookはその空間の中でどんな位置にいるのか、などが見えてくるはずです。
皮肉なことですが、近づきすぎるとかえって見えなくなってしまうのです。相手が大事なのであれば、距離を置くといいでしょう。子どもが大事だと思うのであれば、心理的に距離をとることです。そうすることで、「子ども第一!」と考えていた時には思いもよらなかった考えやアイディアが出てくるでしょう。きっと、世の中の見え方も変わってくるはずです。
具体的には、自分のことを第一に考えてみてはどうでしょうか。子ども第一だったのを、今度はあなた自身を一番にするのです。
不思議なことに、子育ての充実感は自身の充実感と比例します。子育ての充実感と子どもの充実感が比例しているかどうかは、あなた自身にはわからないはずです。ですが、あなたの充実感と子育ての充実感は比例しています。
子育てでないにせよ、あなたが充実感を感じれば、子育てに対する充実感も上がってくるのです。罪悪感を感じことはないはずです。
「自分のことを第一に考える」方法をさらに具体的にいうと、計画を立てることをお勧めします。10年後にどうなっていたいか。そのために5年後にどうなっていたいか。そのために3年後にどうなっていたいか。そのために1年後にどうなっていたいか。そのために今何をするべきか。というものです。
ポイントは、まずは自分の本音、自分の希望、自分の「こうなりたい」を正直に書くことです。そこで謙虚さは入りません。度がすぎるくらいの厚かましさがあった方が、うまくいきます。
100を目指していたのでは、100まで到達しません。150とか200を目指してようやく100まで到達できるのではないでしょうか。目標は大きく持った方が、より遠くへ到達できるはずです。
計画は変更しても構わないものです。長期の計画を立てても、それは計画を立てている「今」のためのものです。結局は今何をすべきかをみるためのものです。うまくいかないことは当たり前なので、変更はオッケーです。未来にどうなっていたいか。そのために今は何をするべきか。
自分の気持ちに向き合って、「自分は本当はこれがしたいんだ」というのが見えてくると、それまでん気にしていた悩みが小さいものに見えてくるでしょう。一段上の目線が持てるようになるのです。視点が上がるんです。一つ上のレイヤーから物事を見ることができるようになるのです。
それっていうのは、子供と心理的に近距離で接していたのでは、決して見えなかった視点です。子供あから距離を置いて初めて、一つ上の視点が開けるんです。
だから、自分のことを考えてください。自分のことを第一に考えましょう。長期計画を立てるんです。それは、あなたが今何をすべきかを確認するためです。今何をするべきか、が見えてくれば、自然と子育てに関する悩みも小さくなるでしょう。それは、違う選択肢が見えるようになるからです。赤か青かで悩んでいたところに、「色で悩む必要なんかない」と感じるような選択肢です。色自体を崩すアイディアです。
子どもの非行を防ぐには、非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるには、心理的に子どもと距離を置くこと。自分のことをまずは考えることなんです。
「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。
自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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