読書感想文を書く方法をやさしく総おさらい〜誰でも書ける最高の読書感想文
読書感想文の書き方を、齋藤孝さんが優しく口語体で語りかけてくれるという内容の本。口語体なので堅苦しくなく、やらされ感や義務感が軽減する効果があるのだと思います。読書感想文を書かなければならない、児童や学生に向けて語りかけている口調です。
読書感想文の書き方としては「総おさらい」という感じです。
・印象的な書き出し
・タイトルに個性を持たせる
・「もしも●●だったら」で視野を広げる
などの他、
・好きなもの、興味あるものが一番
・情熱が伝わってくるものが書きやすい
・短編なら文豪の「名作」をねらう
などの方法が紹介されています。それほど目新しい方法ではありません。が、これらが王道だし、このようなことに学生や児童の焦点を当てることが、読書感想文の目的なのだと思います。改めて総おさらい、総チェックされると、頭が整理されて読書感想文のハードルが低くなりますね。
本書で紹介されているアドバイスの一つに「主観と客観を行き来する」があります。これなどは私向けだと思いました。具体と抽象。具体である主観と、一歩引いた視点から眺める抽象・客観の往来。やはり何事にも具体と抽象の往復が活きてきますね。
主観と客観の両方の視点を持っていると、独りよがりにならずに説得力が増す、ということを本書でも述べられています。「主観と客観の間を自由に行き来できる人は、人の意見を聞くことができる人」とあり、まさにその通りです。
主観と客観の区別なく生活していると、自分よがりになります。主観的な要素が強いのに、それを世間一般の意見だと勘違いしてしまいます。相手がどうして自分とは違う意見を言っているのか、理解できなくもなります。自分の意見があくまで主観である、ということが認識できていないのです。
主観と客観の往来。具体と抽象の行き来。自分の意見と他者目線の区別を意識すること。それが説得力になるし、視野の広さにもなるし、他者の価値観にも思いをはせることができる優しさなのだと思います。
まもなく読書感想文の季節。読書感想文を書かなければならない夏休みの季節。多くの人に、本から世界が広がることを感じて欲しい季節ですね。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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