数学のハードルを感じさせない〜とんでもなく役に立つ数学
本屋で何気なく中身を見ていたら、「抽象力」という言葉が文中にでてきたので読んで見ました。「ジャンプすることができる」という事を、抽象力という言葉を使って説明していました。一歩一歩あるんでいたのでは、突飛な発想は浮かんできません。
確かに論理的な説明には一歩一歩確実に歩みを進めることが必要です。飛ばされた説明では、聞いている方はついていけません。しかし何かアイディアを出そうとした時は、論理的な思考法だけではたどり着けないこともあるでしょう。
そんな時に、抽象化の力なのです。今アイディアを出そうとしているAという分野があります。この分野で何かしら破壊力のあるアイディアを出したい。そんな時は、遠い離れた分野からアイディアを持ってくるに限ります。
隣にあるBやCからのアイディアでは心もとありません。まず、「真似した」と捉えられ兼ねません。すぐ近くの分野からの応用は、見た目も近いはずです。わかりやすい部分、認知しやすい部分でアイディアを持ってくることは、「真似した」と捉えられるリスクがあるのです。
さらに、遠くの分野からのアイディアは、近くの分野からよりも破壊力があります。遠くからのアイディアだからこそ、誰もが思い浮かばないようなインパクトのあるものになるのです。近くのものを持ってきても、誰もが考えるようなものでは、インパクトはないでしょう。
このように遠く離れたところからのアイディアが理想なのですが、それには抽象化力が必要です。見た目のわかりやすさにとらわれず、ぼんやりと概念で見ること。そうすると、概念が似ている分野が見えてくるはずです。そしてそれは、わかりやすい見た目レベルでは遠く離れた分野であることが多いのです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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