警察になって得るものは何か(その3)

この時に感じたのが、
「自分の身は自分で守らないといけない」
「自分の身を守る術が必要」
「いちいち警察の友達に電話して聞いていてもわからない」
でした。
それで警察官になる事を選びました。肉体的なものだけではなく、どうすれば社会的に自分の身を守ることができるのか。なんて事を自分なりに考えた末の行動でした。
タイミングもよかったんだと思いいます。サラリーマンとして働いていて、
「職場に自分の居場所がない」
「自分は周囲とは違うタイプの人間だ」
「自分の趣向と職場の趣向が一致しない」
なんて考えていたからです。
実際に警察官になって、私は望む物を得られたのでしょうか。警察官のフィルターは得られたのでしょうか。それまでと違う世界を見ることができたのでしょうか。
おそらく得られたんだと思います。犯罪や非行の匂いを感じるのだと思います。もしかしたら他の人も感じているのかもしれませんが、おそらく私の方が明確にわかるんだと思います。
それは、やはり犯罪にたずさわることができたからです。犯罪者と話をする機会が多くあったからです。警察の行動の意味がわかるようになったからです。犯罪にたずさわる集団の中に身を置いたからです。「どうそれば犯罪を見抜けるか。犯罪をしようとしているのはどんな人か。」などということを、理由はどうあれ毎日考えていたからです。
犯罪者と話をすると、実際彼らはどういう人なのか。警察に捕まったその後にはどのような処理が待っているのか。警察組織はどのような組織なのか。犯罪が発生した現場というのはどういう場所なのか。犯罪被害にあうとはどのような気持ちか。
このように、世の中にある犯罪と言われるものばかりでなく、それよりも一歩踏み込んだ、その裏側に対してハッキリとした経験と知識があるからわかるんだと思います。
警察官になって得られたのは、「犯罪の発生」という表面的なことだけでなく、犯罪が発生するまでに至る経過やその後に起こるであろう顛末という裏側を見ることができるフィルターだったのだと思います。
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