目からウロコのコーチング 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
例えば親というのは、子どもや家族にとってベターな答えを知っています。もしかしたらベストな答えを知っているのかもしれません。子どもや家族が最短で一番幸せになれる「答え」を知っているかもしれません。
例えば上司というのは、組織やチームにおけるベターな答えを知っています。もしかしたらベストな答えを知っているのかもしれません。組織やチームが最短で最も利益を上げられる「答え」を知っているのかもしれません。
では子どもや部下にとっては、親や上司が知っている答えを教えてもらい、それを実行することが一番良いのでしょうか。
親の教えを素直に聞き、上司の指示や命令を疑うことなく忠実に実行する事が、子どもや部下にとっての「解」なのでしょうか。
そうではありません。なぜなら、そこには「自発性」がないからです。
親から言われる「こうしなさい」や「ああしなさい」は所詮、親の出した答えです。言われたことを素直に聞いているだけではモチベーションがあがりません。
上司からの指示や命令を受け入れることも同様です。「ああしろ」「こうしろ」と言われているだけでは、熱意のある行動ができません。
他の人間が出した100パーセントの解よりも、自分で出した解が重要なのです。
他の人間の指示を受け入れてばかりでは、熱意を持って行動できません。自分で考えて、自発的に行動することで、周りをも巻き込むような仕事ができるのです。
この本では「自発的な行動は100パーセントの解に勝る」と表現しています。
関連する投稿
- どら焼きを食べながら「怒りについて」を読もう
- ローマ皇帝は桜木花道なのか。BBC「ザ・ローマ」に見るレトリックと詭弁
- すべての本の共通点。本には何が書かれているか〜ドラえもんの読書感想文が書ける
- 正当な対価という自己都合な倫理〜お金は銀行に預けるな
- どうして文章を書いていると考えがはっきりするのか〜伝わる・揺さぶる!文章を書く
現在の記事: 目からウロコのコーチング 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー