警察官はなぜ犯罪者を見分けられるのか

2016.11.08 (火)

数稽古をこなしているからです。

 

例えば、警察官の中にも飛び抜けて犯罪者に対して敏感な人たちがいます。一目見て何かしらの犯罪者かどうかわかる人たちです。街中をパトカーで走っていて見分けるのです。対抗の車の運転手、通りを歩いている人、自転車で走っている人。それらの人たちを見て、「これは」と感じる人に声を掛け、犯罪を暴き捕まえるのです。

 

もちろん、彼らも100発100中ではありません。やはり声を掛けても空振りの時が何度もあります。ですが他の警察官よりも、犯罪者に声を掛ける率が圧倒的に高いのです。

 

このような人たちに言わせると、「これは」と思った理由は「なんとなく」という曖昧なものです。警察官の仕事はマニュアル化されている部分が少なく、昔の職人気質の人が多くいます。そんな人たちに限ってうまく声を掛ける事ができるのですが、その方法をうまく言葉で教えてくれません。聞いても「顔が・・」や「動きが・・」などと曖昧な事を言うのみです。

 

しかし私は、その秘密は数稽古にあると思うのです。彼らは明らかに狙って捕まえている事が多いのですが、共通して「昔はわからなかった」「今まで、数多くの人に声を掛けた」などといいます。今でこそ犯罪者に当たる率が高い彼らですが、その域まで達するには、数多くの空振りをしているのです。

 

数多くの人に声を掛け、多くの空振りをして、多くの犯罪者と話をして、その繰り返しが、彼らの犯罪者を捕まえる率を高めているのです。

 

 

 

「目を持っている」

「嗅覚がすぐれている」

「違和感に敏感」

 

彼らの犯罪者を見分ける技術はこう表現されますが、その域に達する背景には、持っている感覚だけでない、圧倒的な数の稽古があるのです。

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