共通点を見つけることで、人に対して優しくなれる

2019.07.24 (水)

「じゃあ、同じ県の出身なんだ!」

 

 

例えば、合コンや飲み会などで、初めて会う人と仲良くなるにはどうすればいいか。よくあるのがこの、同じ県の出身者を見つけることです。お互いに初めてで会話に困って、何を話したらいいのか分からない。そんな時に、同じ県の出身であることが分かったりすると、途端に親近感を覚えますし、その県の話をすればいいわけですから、話が弾むようになります。同じ県の出身であることは、人間関係を作る上で重要なんです。

 

 

例えば、私は趣味が本を読むことです。だから、本を読むことのメリットやデメリット、本を読むことでの喜びや悲しみや、その葛藤など、本をよく読む人たちとは気持ちが分かり合える部分があります。本を読んでいると一人になる時間が必要なので、一人を好む性格になりやすいですし、その傾向が表に出やすいです。読書をすると視点が広がるのですが、自分を客観視するようになる分、「自分が間違っている可能性」も視野に入れるようになるので、口げんかで負けやすくなります。趣味が同じであることは、「相手を分かるようになる」という意味で、人間関係を作る上で重要なんです。

 

 

こんな風に、「共通項を持つ」というのは、人間関係を作る上で重要になります。相手に親近感を覚えやすいですし、親近感を覚えれば、その相手に対して厳しい態度を取らなくなります。優しく、寛容的に接しやすくなるんです。

 

 

逆に言えば、相手に対して優しく、寛容的に接せられるようになるには、共通項を見つけることです。簡単にいうと、似ている部分を見つければ、相手の身になって考えられるようになって、厳しい態度をとることがなくなるんです。

 

 

優しさっていうのは、「自分に害を与える人間を許せるかどうか」の時に分かります。その人間が優しいかどうかを判定するのには、自分に害を与える人間をすら許せるかどうかの時に判明します。究極の優しさとは、「自分んい害を与える人間を許せるかどうか」なんです。

 

 

例えば、自分が交通事故にあってケガをしたとします。交通事故を起こした車の犯人はその場から逃げました。が、後日、警察がその相手を発見したとします。あなたは警察署に呼ばれて、相手に対する処罰意思の有無を確認されます。そんな時に、「車を直してくれればいいや」と言って、相手を許せる、処罰意思までは求めないって言えるかどうかなんです。

 

 

そんな時に心の広さや寛容さを求められますが、相手と自分に共通点が見つかると、相手を受け入れやすくなります。事故の背景に仕事があって、その仕事が自分と同じような分野の仕事だったり。事故の背景に家族関係があって、その家族関係が自分と似ていたり。そうすると、親近感が湧いて、「自分もその立場なら同じようになるかな」とも思えるんです。これが、「相手の身になって考える」とか「自分ごととして考える」ってことなんです。

 

 

物事を客観的に見る視点、「自分が」「自分が」に囚われないで、状況を一歩引いたところから眺める視点なんです。「自分もその状況だったら、同じようにするかもしれない」と共通点を見つけること。自分と相手を重ねあわせることができること。それが、優しく寛容的な態度をとるためのキーになるんです。

 

 

これって、アナロジーなのではないでしょうか。日本語で言う類推です。同じような種類を推測すること。例えば、「2、4、6、8、10、12」と数が並んでいたら、その次には「14」だろうと予想がつきます。偶数が並んでいるので、また同じような種類の数字が来るだろうと想像できるんです。「青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県」ときたら、次は「福島県」という予想がつきます。「東北地方」という共通項があるからです。

 

 

アナロジーは、それまで持っている知見をベースにして、ターゲット領域における知見を類推することです。その際に重要なのが、ベースとターゲットを重ね合わせて見られるかであって、「どこか似ているな」と思えるかどうかです。アナロジーは、人間関係にも使えます。「どこか似ているな」と思えるかどうか。それが、相手に対して優しく寛容的に接せられるかどうかなんです。

 


 

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