子どもにイライラしない方法
子どもにイライラしない、というよりも、何事にもイライラしない方法になります。表現を変えると、寛容的になる方法です。寛容的とは、心が広くておおらかなこと。自分に害を与えるような人間をも許してしまうような、優しさのあること。
それには、相手と自分を重ね合わせることがポイントになります。飲み会で周りがしゃべったことがない人たちばかりだった時に、同じ学校の出身とか、同じ趣味を持っているとか、共通点があると、途端にその相手を身近に感じますよね。闇の中に光を見つけたみたいな。敵だらけの中に仲間を見つけたみたいな。なので、共通点を見つけることが、イライラせずに優しさを持つことにつながります。
でも、ただただ共通点を探しても、なかなか見つかるものではありません。セブンイレブンだって、ガソリンスタンドだって、「見つけようと」とか「入ろう」と思って、必要としている時に限って見つからないものですから。
なので、共通点を見つけるとは、いかに広げて考えられるか、とも言えます。自分と同じ人間を探していても、見つかるわけがありません。というのも、自分と全く同じ人間は一人としていませんから。ですので、自分をぼかして広げることになります。「司馬遼太郎が好き」から「本が好き」へ。「スパイダーマンが好き」から「映画が好き」へ。そうすることで、ストライクゾーンが広がって、カウントが取りやすくなります。
ですので、子どもにイライラしないようにするのにも、自分と子どもを重ね合わせて見られれば、子どもに対してイライラしないようになります。自分の意図と違うことをしても、自分が伝えたことをやってくれなくても、「自分も子どもの時はこんなだったな」とか「子どもっていうのは大抵、こんな感じだろう」と感じられるかどうかです。自分や、世間一般と自分の子どもを重ね合わせることができれば、「自分だけが不幸だ」のように思うこともなくなり、イライラする自分が滑稽にも思えてくるのではないでしょうか。
共通点とは、あらかじめ共通であるものではありません。その共通性は、自分から繋げ合わせるものなのです。崖の両端には初めからロープがかかっているわけではなく、みずからロープを掛けるものなのです。ロープをかけて、相手と自分距離をつなげらるかどうか。それは、受身的な姿勢ではなく、むしろ積極的な姿勢からつながります。ロープがかかっている場所を探そうとすると、どうしても限りがあります。ロープをかけられる場所と、かけられない場所の二つが見えます。が、どこにでもロープはかかっている。そのロープを見つけられるかどうか、だと考えれば、あとは想像力の問題になります。想像次第で、初めからロープがかかっているように見え、さらには、崖などなく陸続きである、とも思えるようになります。
相手と自分との共通点とはそんなもので、何も自分に近い人を探すものではありません。繋げようと思えば、人類全てがくまなく繋がるでしょう。繋がらない人間などいないでしょう。結局は考え方次第であり、味方次第なのです。
普段から、「つなげられるものだ」と思っておくことが重要です。「自分はあいつが理解できない」と、自分と相手を断絶して考えると、途端につながっていたはずの陸が、断崖で分け隔てられる存在になります。普段からハードルを設置しようとせず、ハードルなんかないものと考えるのが、子どもに対して優しさを持ってイライラしないコツになります。
「結局は自分と同じだな」とか「自分も昔はこんな感じだったな」と思えるようになれるかどうか、それが、イライラせずに優しさを持って相手に接することができるかどうか、の分かれ道になります。どこでもドアのような感覚です。異なる場所を繋げられる感覚。何キロ先の目標物をも射ぬけるスナイパーのような能力。二つの世界を繋げられる力。そんなものが、イライラせずに優しさを持って子どもに接するには必要です。ただしそれはミュータントの特殊能力などでは決してなく、ただの想像力です。人間あれば誰しも持っています。想像の力。特別な道具も能力も必要ない、いつも身近にある想像力が、実は、子どもに対して優しく接するカギだったのです。
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