共通点を見つけて、相手に対してイライラしないようにする
イライラしないようにするには、相手に対して寛容的になればいいわけです。寛容的とは、心が広く、大らかなことです。それは、「いかに繋げられるか」次第です。いかに相手と自分を繋げて考えられるか、が、寛容的に相手に接するためのポイントになります。
例えば、飲み会でもよくあることでしょう。初めて会う人と仲良くなるには、同じ趣味を見つけることです。同じ趣味であれば、話が合うし、親近感を感じます。「この人、自分と似たような感覚を持っているな」と思うことができます。同じ趣味を見つけることで、距離が近くなり、自分と相手を重ねて考えることができるようになります。
あるいは、「近所に住んでいた」でもいいし、「同じブランドの靴を履いていた」でもいいでしょう。「どことなく似ているな」と思うことで、相手と自分が重ね合わせることができるようになります。
アナロジーと呼ばれるもので、相手に物事を説明する際にも役立ちます。相手が知らないことを説明する際に、相手の身近にあるものに例えるのです。これから話をしようとしているものを、相手の身近にあるものに重ねて考えるから、例えることができます。
共通点を見つけることは磁石のようなもので、共通点を見つけることで、お互いを重ねてみることができるようになるんです。自分が持っている共通点、それと相手が持っている共通点。そこから磁力が発生するように、異なった世界観が重なります。その際に、相手に対しておおらかになることができるんです。優しく、寛容的に接することができるようになります。
共通点を見つけるのには、いかに広げられるか、が重要になります。いかに広げて考えられるか、です。例えば、自分が草野球でピッチャーをやっていたとして「草野球のピッチャー」という共通点を探そうとしての、なかなかいるものではありません。なので、ぼかして、もっと範囲を広げます。「野球」さらには「スポーツ」という風に範囲を広げれば、他にも同じような話をできる人はたくさんいるので、共通点が見つけやすくなるはずです。ボカすことによって、範囲が広がります。例えば、白色のブルドッグを飼っているといっても、そのまま「白色のブルドックを飼っている」ことで話をしようとしても、そうそう見つかるものではありません。「犬を飼っている」でもいいし、さらには「動物が好き」でもいいし、範囲を広げるのです。そうすることで、共通点を見つけやすくなります。
共通点を見つけて相手と自分を重ね合わせることで、相手の身になって考えられるようになります。というのも、相手との距離が遠い状態では、相手の身になって考えることなど、とてもとてもできないからです。距離の近さを感じて初めて、相手の身になって考えることができるようになります。
この共通点を見つけるのに都合のいいトレーニングが、「謎かけ」だと思います。「ねづっち」という芸人さんんが、やっていましたね。「●●とかけて、▽▽ととく、その心は□□である」というやつです。「睡眠不足とかけて、東京ととく、どちらも眠らないでしょう」とか。あんまり上手くないですが。これを、表面的な共通点ではなく、もっと表面的でない共通点で繋げられるようになると、より「共通点を見つける」ことに関しては上級ということになります。
でも、これもいかに繋げられるか、が問題です。謎かけを、謎かけだけに終わらせず、いかに寛容的な態度と繋げられるか。いかに優しさと繋げられるか。繋げられない人は、いくら謎かけをやっても意味がないでしょうし、繋げられる人は、たとえ謎かけでなくとも、繋げられうものを日常の中から勝手に拾ってくるものです。
あえて謎かけを出しましたが、自分で見つけることの方がいいのかもしれません。他人から言われて従うよりも、自分から動いて見つけることの方が、感情移入しやすくて取り組みやすいでしょう。何をやっても繋げられる人は、繋げられるものです。トレーニングは、日常の中に潜んでいます。ちょっとした出来事、当たり前のように過ぎ去る常識を特別のことだと考えて自分の状況と繋げ合わせれば、たとえくだらないテレビ番組でも寛容さを育むトレーニングに早変わりするのかもしれません。
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