優しさをもって子育てをしているだろうか

2019.12.27 (金)

優しさを持って生活しているだろうか。優しさを持って子育てをしているだろうか。優しさをもって仕事をしているだろうか。

 

 

優しさは、生きるうえで、生活する上で、自分をゆうりに持ってくるものだ。「優しさ」というと、どこか「自分を犠牲にする」ようなイメージをもっていないだろうか。自分を犠牲にして、相手を優先することが、人に対して優しくすることだと思っていないだろうか。お釈迦様や、仏様のような、慈悲の心をもって、「自分が損をしても構わない」という考えを持って初めて、相手に対して優しくできるとは思っていないだろうか。

 

 

否! 否! 否! それはすべて、優しさに対しての間違った認識である。優しさに対しての誤解である。

 

 

優しさとは

 

 

優しさというのは、自分を犠牲にすることでもないし、自分が損をすることでもないし、慈悲の心を持って初めてできるものでもない。もっと下世話なものなのだ。もっと人間的、現実的なものなのだ。直接的に、人生において自分を有利にしてくれる。それが「優しさ」なのだ。

 

 

なので、優しさをもって人に接していない人は損をしているとも言える。優しさの対局にあるのが、自己中だ。優しくない人とは、「オレが」「オレが」という考えを持つ人であって、自分を優先して、相手をないがしろにする人であろう。そういう人は、自分がいい思いをしたいから、自分が利益を得たいから、自分を優先するのだろう。「どうして自分の言うとおりにしてくれないんだ! 自分の言うとおりにしろ!」というのは、優しさの対極、イライラや自己中の典型的な考えである。これは、自分の言うとおりにすることが良いことだと思っているから、「どうして自分の言うとおりにしてくれないんだ! 自分の言うとおりにしろ!」という価値観を押し付ける。

 

 

例えば子育てでは、子どもに対してイライラしてしまう。子どもがやろうとしていることよりも、自分のやろうとしていることの方が、自分にとっても子どもにとっても家庭にとっても良いことだと思っているから、イライラするのだ。例えば仕事では、部下に対してイライラしてしまう。部下がやろうとしていることよりも、自分がやろうとしていることのほうが、自分にとっても部下にとっても組織にとっても良いことだと思っているから、イライラするのだ。

 

 

人間は、自分は自己中なのに、自己中でないかのように考えている。自分が見ている視界が、世界の一部であるのに、全体であるかのように考えている。自分が主観的な価値観しか持っていないのに、自分の価値観が客観的なものだと考えている。視野が狭いのに、広い視野を持っていると考えている。だから損をするのだ。

 

 

で、皆んながそう思っている。皆んなが、それぞれが、一人ひとりが、「自分だけは真実を見えていて、間違っているのは自分以外だ」「自分だけが客観的で、主観的なのは自分以外だ。」「自分だけが全体を見ていて、一部しか見えていないのは自分以外だ」と思っている。だから、お互いに考えや価値観や思いが合わない。ギャップが生まれるから、「どうして自分の言うとおりにしてくれないんだ! 自分の言うとおりにしろ!」と、相手を自分に合わせようとする。ここが、「自己中やイライラは自分が損をするだけだ」という理由である。

 

 

相手を自分に合わせようとすることは、結局は、見えていない方に合わせることである。部分しか見えていない自分、主観的である自分に合わせるのだから、可能性が狭くなってしまう。相手に合わせる方が有利なのだ。自分を殺して、相手を優先した方が、仕事においても家庭においても人生においても、有利なのだ。だって、自分を通すことや自分の考えを優先することは、視野が狭い方を選ぶことだからである。

 

 

人に優しくする際のポイント

 

 

簡単に、人に優しく接する際のポイントについて触れよう。これは、どうやって物事を考えたらいいか。どのように普段、社会をみたらいいか、である。

 

 

一つは、自覚することである。一部しか見えていない自分に気づくことである。「気づいてしまえば問題は解決する」という言葉があるように、一番の関門は、気づかないことである。相手に合わせることが、何事も有利であることに気づくこと。見えていない自分を認めることである。間違っているのは自分の方かもしれないと自覚することである。

 

 

次に、線を引かないことだ。偏見を持たないことだ。「挨拶はして当たり前」「年上を敬って当然」「この順序で仕事をすることが常識」「子どもは勉強することが当たり前」など、枠組みを持って世の中を見ないことだ。

 

 

さらに、ウラとオモテがあることの認識である。「どうして自分がこんな事をしなければならないんだ」「どうして自分の思い通りに事が進まないんだ」と思っても、それは必ずしも悪い結果に陥るものはない。予期しなかった良いことが、舞い込む可能性もある。そして、結果が良いか悪いかは、思い込み次第、でもある。

 

 

最後に、切りがない事の認識である。「こうしたい」と思って実際にそうしたとしても、「こうしたい」という欲が消えるわけではない。「もっと」「もっと」という欲がさらに沸くことは目に見えている。「自分が言うとおりにすれば、もっとお金が貯まるのに」「自分が言うとおりにすれば、もっと時間を有効に使えるのに」「自分が言うとおりにすれば、もっと知識を増やせるのに」と思って、実際に自分の思う通りにしても、悩みは消えないのだ。なぜなら、「もっとこうしたい」という思い、欲、考えは、切りがないのだ。思い、欲、考えは、金太郎飴のようなもので、どこまでいっても切りがない。「こうすればいいのに」と思って実際にそのとおりにやったとしても、その思いが満たされることは、永遠に無い。「こうしたい」と思うこと自体が無駄なのである。

 

 

この辺についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの書籍を読んで頂きたい。「優しさとは何か」「どうやって優しさを育むのか」について、分かるはずだ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

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