嫌われる勇気 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.04.21 (金)

 

 

真を突かれてどきっとするような、けれど間をおいて考え直すと「ああ確かになぁ」と思えるような指摘が満載の一冊です。

 

 

他の啓発本で読んだような内容も見受けられますが、それでも「自己啓発の源流」と言う副題の通りです。この本は、他の啓発本よりも的を射ていて、それでいて論理がしっかりしていると感じます。

 

 

印象に残った箇所をいくつか。

 

「トラウマは存在しない」

「怒りに駆られて大声を出したのではない。大声を出すために怒ったのです。」

「人生とは連続する刹那」

「自由とは他者から嫌われること」

 

 

特にはじめの方の、原因論と目的論の説明のところで一気に引き込まれました。私も常に原因論で物事を考えようとしていたからです。もちろん、目的論に沿った考えも持っていたのだと思いますが、意識できるほどはっきりしたものではありませんでした。

 

 

原因論で考えると「過去はどうしよもない」となってしまいますが、目的論で考えると、対処法も見えてきます。実際にトラウマというのもあることにはあるのかもしれませんが、いくら過去の原因を探ったところで、終わってしまったことです。「この行動は何の目的でなされているのか」を考えた方が、対処のしようがあります。

 

 

「人生とは連続する刹那」というのもハッとさせられました。以前、ホリエモンが某大学の卒業式で話した言葉だと思いました。あの時ホリエモンも「今を生きろ」と言っていたと思います。

 

 

「この先どうなるんだろう」「これをやったら、こうなるんじゃないか」と未来を読もうとしたって、結局はどうなるかわかりません。スポットライトを浴びるべきは、一生懸命に生きている、今この瞬間ですね。

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