子どもが非行に走るのを防ぐために、子どもに意識させるべきことは何か
子どもが非行に走らないように、子どもに意識させるべきことは、「自分には得意なことがある」ということです。実際には他の人間よりも優れていなくても構いません。ごく狭い範囲での優れているでも構いません。最低限、優越感を得られるだけで効果があるようです。
先日、「非行は安直な優越性の追求」と提唱している本を読みました。他人の注目を浴び、普通の人間ではなく、特別の人間であるということのアピールが非行であると、その本は説きます。
人間には「優越性の追求」という欲求があるそうです。周りの人間よりも自分が優れている、特別な存在でありたいと思う欲求です。これは通常であれば努力につながります。
学校で良い成績を残して、周りのクラスメイトよりも良い学校に進学すること。スポーツに打ち込んで、周りのチームメイトよりも優れたスポーツ選手になること。虫の名前を多く覚えてクラスで虫博士になること。運動会の競争で一位をとること。
普通に安穏と生活していては特別な存在になることはできません。努力して特別になろうとするのです。
ですがもし特別になれなかったら。努力してもなれず、あるいは初めからあきらめ、普通から脱することができなかったら。安直に特別になれることを人間は探るそうです。それが非行なのです。
悪いことをして目立ち、叱られ、周りとは違う存在になろうとするのです。わざと親から怒られるような行動をとったりするのです。
ですから、やはり何かしら狭い範囲でも人より優れていると思えるものは、あると有利なのです。得意なもの、夢中になれるものがあるだけで、非行のリスクを減らせることができます。
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