子どもの非行を防ぐために気をつけることとは
子どもの非行を防ぐには、細かいことは気にしない方がいい。細かいことを気にするとは、不寛容さの現れである。正解はない、当たり前はない。そんなことが分かっていると、ついつい指摘したくなる相手の至らない所なんてものは、実は無いことに気づくだろう。
仕事をしていると、相手の至らない所が気になる。「どうしてこんな事が出来ないんだろう」「どうしてこんな事が分からないんだろう」「どうしてここまで気がつかないんだろう」と思う事があるだろう。けれど、そんなことは、結局は自分自身が思っていることなのだ。主観でしかない。
相手の身になって考えれば、そんなものは、実はどうでもいい小さいことなのである。確かに「こんな風にするのが正しい」「こうするのが普通だ」「今まではこうしていたんだ」と思うこともあるだろう。けれど、そこで一歩立ち止まって考えてほしい。本当にそうだろうか、と。
主観に陥っていないだろうか。自分の価値観に固執していないだろうか。自己中になっていないだろうか。自分勝手な正義を相手に押し付けようとしてはいないだろうか。周りが見えなくなってはいないだろうか。どうでもいいことにこだわってはいないあろうか。視野が狭くなってはいないだろうか。
子どもの非行にしろ、犯罪にしろ、交通違反にしろ、全ては価値観の衝突である。自分の価値観を相手に押し付けようとする際に、非行なり犯罪なりが起きる。子どもを非行に走らせたく無いのであれば、普段から価値観を押し付けるようなことは控えるべきである。
親が、周りの人間が、子どもに近い大人が、不寛容な態度を子どもにとってどうする。本来背中を見せなければならない大人が、子どもの前で寛容的でない姿勢を示してどうする。
寛容になることだ。優しさを示すことだ。理解してあげることだ。価値観を押し付けないことだ。相手の身になって考えることだ。客観の視点を持つことだ。想像することだ。一歩引いて遠くからその場の状況を見ることだ。
そうしようと思えば、細かいことなんて言っていられない。たとえ「当たり前だ」とか「これが正しい」と思っても、それ自体が正義の押し付けかもしれない。細かいことなんて言っていられない。相手を指摘するなんて出来ない。どうでもいいのである。デメリットの裏には、同じくらい深いメリットが存在している。立場を変えると、左右が逆になって見える。それまでの価値観とは違う、別の世界が広がっているのである。
細かいことは気にしないことなのだ。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
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