家庭で何をすれば、非行や犯罪は減るのか
「家庭で何をすれば、非行や犯罪は減るのか」
それは考えることをすることだ。自分の本音はどこにあるのか。自分は人生で何を成し遂げたいのか。自分の理想の人生はどこにあるのか。自分はこの世に生を受けて何をしたいのか。自分は何を欲しているのか。そんなことを考えることを家庭でするのだ。親が。それがこの社会から非行や犯罪をなくす方法であり、社会から非行や犯罪をなくすために家庭でするべきことだ。
犯罪者とはどんな人間か。それは自己中な人間である。非行少年も同じだ。自己中で自分勝手。自分のことしか考えていない。想像力がないのである。相手の身になって考えることができない。相手に怒ったことを、自分ごととして考えることができない。相手の立場を想像することができない。犯罪者や非行少年とは、そんな人間なのである。
犯罪や非行というしっかりと括られるものに限らず、マナーの悪い人間、トラブルメーカー、ケンカっ早い人、みんなそうである。彼らを抽象的に見て、共通点は何かと言ったら、「自己中」という言葉が適切だろう。彼らに共通しているのは自己中なのである。
だから、「自己中の反対側に行けば、非行や犯罪とは反対側にいけるだろう」というのが私の仮説である。「自己中の反対側」である。自己中の反対側とは何か。それは、寛容さや優しさを持っていることである。相手の身になって考えることができることである。自分の価値観に囚われず、複眼的な視点の持ち方をできること。多角的なものの見方をできること。近視眼的にならず、一歩上からの視点を持っていること。それが自己中の反対側である、寛容さや優しさなのである。
寛容さ優しさを持つことが、社会から非行や犯罪をなくす方法なのだ。では、寛容さや優しさを持つとはどういうことか。それは、具体に囚われないことである。自分の価値観に囚われて相手の価値観を認めなかったり。細かいところが気になって重箱の隅をつつくように相手のミスを指摘したり。
囚われないで、おおらかに、フラットに、立体的に、多角的に、周りの人間も含めた世の中を見ること。そんな視点で身の回りを見ること。日々起こる出来事関して、そのように考えることである。
どうすればそのように考えることができるのか。それは、想像力を育むことである。視野を広げることである。多種多様な経験をすることである。まずは主観に囚われないこと。自分を疑うこと。「これが正しい」とか「こうあるべきだ」と思っている自分を疑うこと。
だから、「自分の本音はどこにあるのか」「自分は人生で何を成し遂げたいのか」「自分の理想の人生はどこにあるのか」「自分はこの世に生を受けて何をしたいのか」「自分は何を欲しているのか」そんなことを考えることが必要なのである。
「何が具体に囚われている状態か」それを判断するのは難しい。「常に囚われている」「囚われることからは抜け出せない」とも言える。だから、常に「間違っているのは自分かもしれない」と、絶えず想像を広げようとする姿勢が必要なのである。
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