非行に走る子どもを更生させるには
「子どもの非行の原因は?」
「なんで子どもは非行に走るの?」
「子どもが非行に走ってしまう、その理由は?」
「なんのために、そんなに本を読むの?」
先日、英会話の先生から聞かれた言葉がこれです。先生はフィリピン人だし、私がそんなに英語を話せないので、ダイレクトな表現になったのでしょう。日本人どうしだと、余計なことを考えてしまってダイレクトな質問ができなくなりますが、異文化どうしだと細かいニュアンスを気にしない分、表現が直になります。もちろんいい意味で、です。
で、ちょっと考えたんですが、本を読む一番の目的は「考えるため」、というのが私の出したものです。確かに本を読む理由は人それぞれだし、色々な理由があるのでしょう。気分転換のため、という人もいるでしょう。社会人になっても広い視野を保ちたいため、という人もいるでしょう。本を読むことのドキドキハラハラ感がいい、という人もいるかもしれません。
ですが、根本の部分は何か、英語が不得意な自分が、異文化のフィリピン人の先生に伝えられるくらい簡潔明瞭な答えは何か、と考えると、やはり「考えるため」、というのに突き当たると思います。世界を見る目を変えるため、世の中の出来事に対する見方を変えるため、そんな言い方もできます。
本を読むと、考えを刺激することになります。回転している頭を余計回す感じ、行動よりも、感覚よりも、もっと深い思考っていうような部分に何がしかの影響を与えることになります。
もしかしたら、本を読むことを侮っている人がいるかもしれません。「本を読んでも何も変わらない」と思っている人がいるかもしれません。「本よりも行動だ」と思っている人がいるかもしれません。
本を読むことによって刺激される部分、影響を受ける部分は、思考です。考えです。頭です。故にダイレクトに「ああ、いい影響を受けたあ!」って分かるようなものではありません。本を読んだ後に急に「よし、分かったぁ!」ってなるようなものではないかもしれません。
ですが確実に、読んだ本の影響は頭の中に蓄積されます。テレビやYouTubeや動画のように直接的でないのは、蓄積される場所が違うからです。行動ではなく、思考に蓄積されるのです。テレビやYouTubeや動画に比べて、より抽象的なのでしょう。
だから、影響を受けたとしても感覚的にマイルドなのです。次の瞬間に行動が変わるわけではないのです。だけど抽象的な分、受ける影響は根本的なものです。応用範囲も広いものです。普遍的なもののはずです。
子どもの非行は、自己中の塊です。自分以外の価値観に気づいていない。相手の身になって考えられていないのです。子どもの非行を防ぐには、想像力を広げるしかありません。考えを深めるのです。普段見えない相手の価値観を見えようにならなければなりません。
そのためには抽象的なものです。ふわっとした概念的なものを扱うことになれることです。子どもの非行を防ぐには、テレビやYouTubeよりも本の方がいいのでしょう。その方が考えるようになります。見えないものも見られるようになります。相手の身になって考えられるようになります。本を読んで考えを深められるようになってください。深い考えを持ちつつ、短絡的な非行に走る子どもはいないのですから。
「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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