どうしても知っておきたい、子どもを非行に走らせない「こだわり」についての考え

2018.12.29 (土)

子どもの非行を防いだり、子どもが非行に走らないようにしたり、非行の兆しを見せた子どもが実際に非行に走らないようにしたりするには、優しさが必要だと思うんです。優しさ。

 

 

非行とか犯罪っていうのは、優しさの反対側になります。優しさの対極にあるのが、非行とか犯罪になります。というのも、非行少年とか犯罪者ってのには、優しさが足りないんです。ここでいう優しさっていうのは、想像力とも言えます。「相手の身になって考えられる」とか「自分事として考えられる」っていう事。

 

 

現実感のないものを想像できる事です。相手の身になって考えたり、他人事を自分事として考えたりって、普通はなかなかできないですよね。なぜなら基本的に人は自己中で、自分のことを考える事が得意だからです。というか、基本的には自分の事しか考えられないのが人間ですよね。相手の頭の中なんて、想像するしかありません。実際には、分からないものです。

 

 

それに対して、自分の頭の中っていうのは、手に取るように分かります。自分の頭の中を見る事は簡単です。人間は、基本的には他人の頭の中を見るよりも、自分の頭の中を見る方が得意なんです。だから自己中になりやすいんですよね。人の頭の中を見るのは難しいわりに、自分の頭の中は簡単に分かるからです。

 

 

優しさっていうのは「相手の身になって考える」とか「他人事を自分ごととして考える」ってのができる事であり、「相手の身になって考える」とか「他人事を自分ごととして考える」ってのは、想像する事です。優しさっていうのは想像力なんです。

 

 

じゃあ、なんで、優しさとはこだわらない事なのか。それは、こだわるって事が想像力貧者特有の現象だからです。こだわるっていうのは、自己中って事です。自分の殻に入ってしまっています。周りが見えなくなっている事です。

 

 

こだわるって、基本的に自分を正当化する言葉だと思うんですよ。自分のわがままを正当化する言葉。というか、おそらく「こだわり=わがまま」っていう事だと思うんです。ですけど、わがままっていう言葉を使ったのでは大人気ないし、どこか悪いことをしているような印象を与えます。

 

 

というわけで、もう少し柔らかい印象の言葉である「こだわり」に変換しただけなのだと思います。「こだわり=わがまま」なんですよ。

 

 

優しさがあれば、なんでもいいんです。だって相手に合わせることも可能なんですから。こだわりっていうのは、相手に合わせる事ができないことですよね。周りの人にはどうでもいいけど、本人にはどうでもよくないものがある。譲れないものがある。つまりは「わがまま」ってことなんです。

 

 

あと、よく「こだわり」って、「常識的」って言葉と一緒に使われますよね。世の中でよく言われる「常識的」なことを守ろうとするのが「こだわり」みたいな。「こだわり」の背後には、「常識的」っていう後ろ盾があるんです。だから正当化されやすいし、何かにこだわる事は良いことであるかのように思われがちです。

 

 

ですけど、結局は同じなんですよ。違いはないです。「こだわり」も「わがまま」も。

 

 

例えば「食」にこだわる人っていますよね。世の中では食にこだわる事が大人である、ような雰囲気もあると思うんです。でも、やっぱり同じですよね。食にこだわるってことは、食に対してわがままってことなんです。「コーヒーは●●のコーヒーでなくてはならない。●●以外はコーヒーとして認めない」とか。

 

 

昔、私の近くには車の洗い方にこだわる人がいました。「職場で使う車なんで、綺麗に洗って返すのが常識だろ」っていう考えです。確かに「綺麗に洗って返す」ってところだけをとれば正しいことを言っているようにも思えます。

 

ですけど、どう洗えば綺麗なのかっていうのは、人それぞれなんです。綺麗に洗うの基準っていうのは人それぞれなんです。洗い方にこだわる人っていうのは、基準が自分なんです。自分基準なんです。自分の価値観を人に押し付けているってことなんですよ。

 

 

「泥は完璧に、車の底についている泥も落とさなければならない」とか。「車内に指紋が残らないくらいに綺麗に吹かなければならない」とか。自分の基準を周りに押し付けて、周りの人の基準を認めないっていう考えなんです。

 

 

どっちだっていいんですよ。綺麗に洗おうと、綺麗に洗わないで返そうと。綺麗に洗って返すことにこだわりたいなら、自分だけで実践すればいいんです。自分だけが綺麗に洗って返していればいいんです。それだけならば問題ありません。それを人にまで押し付けようとするから問題になるんです。

 

 

もしこだわるのなら、自分だけにとどめるべきです。それだけならば、素晴らしいことです。だけどそれを人にも求めた時点で、それは自己中になるんです。「こだわり」と「自己中」は、紙一重なんです。人に押し付けた瞬間に、「こだわり」は「自己中」に変わります。

 

 

まあでも、何かにこだわって生活していれば、他人も自分の基準と一緒にしたくなるものなんです。自分の価値観っていうのは、こだわりが強ければ強いほど、人に押し付けたいものなんです。だから、こだわらないってのが、一番だとは思います。

 


 

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