子どもの非行を防ぐために、なぜ非行相談が有効なのか

2018.12.28 (金)

子どもの非行相談っていうのは、効果があるんですよ。

 

 

それは、決して相談相手からバッチリな解決策を提示されるっていうわけではないです。相談した相手から、自分の悩みのズバリピンポイントな解決策が出てくるっていうわけではないです。どういう意味かというと、自分で解決への道筋が見えてくるっていうことです。

 

 

例えば、人に相談しようとすると、どうしても客観的に自分の状況を見ないといけないと思うんです。自分の状況を人に説明するわけですから、整理しなければならないわけです。何で悩んでいるのか、いつから悩んでいるのか、一番気になっているのは何なのか。自分は何歳で、子どもは何歳で、どんなところに住んでいて、仕事は何をしていて。さらには、自分はこんな希望を持っていて、子どもには将来、こんな風になって欲しくて、今はこんなことをしたいと思っていて。

 

 

自分が置かれている状況を一つ一つ、第三者的な目で眺める作業が出てくるんです。この第三者的な目で眺めるってのがいいんです。客観化です。自分一人で悩んでいてはごちゃごちゃして答えが見えなかったものが、相談相手っていう第三者を意識することで、整理されるんです。

 

 

自分の家に他人を招くようなものだと思います。自分の家って、普段はごちゃごちゃしていても、お客さんを家に入れるような時は掃除したり、部屋を整理したりしますよね。どんなに散らかっている部屋でも、そのまま他所の人を家に入れるのには、気が引けます。人の目を気にするんで、少しは片付けようとしますよね。

 

 

 

それと、普段は子どもに対してガミガミと口うるさく言う親が、第三者の前だと人が変わったように優しくなる時ってあると思うんですよ。家にお客さんが来た時は親が優しくなったり。家に祖父母がいる時だけは、普段よりも怒る場面が少なかったり。

 

 

あれって、人の目を気にしているからなんですよね。理想に近づいているんです。「こんな状況は恥ずいんだろうな」って思っていても、普段は感情が勝ってなかなかできない。それでも人の目がある時は、理想の姿を見せようって気になるんだと思います。

 

 

お客さんが来た時だけ優しい親って、普段は感情を優先しているだけなんですよね。「こうした方がいい」とか「本当ならこうしなければいけない」って言うのが頭の中にあるんですけど、普段は理性よりも感情が勝ってしまっているんです。

 

 

それでも、家に祖父母とかお客さんっていう第三者の目がある時は、感情を抑えることができます。「こうした方がいい」とか「本当ならこうしなければいけない」っていう理性が、人の目があるときには勝るんです。

 

 

子どもの非行相談をするときにもこんな風に人の目を気にするっていうのがあって、大抵はぼかして説明するんですよ。自分の状況をはっきりと具体的に説明する人はまずいません。まずいと思っている部分をぼかしたり。それとか、まずいと思っている部分を修正して説明します。

 

 

このボカしたり修正したする部分って、相談する側自身でも分かってると思うんです。まずいと思っているところをボカしたり修正したりして説明している自分に気づいていると思うんです。この気づきっていうのが、大事なんじゃないかなと思うんです。

 

 

自分で気づいて修正しているってことは、良くないところを分かっていい方向に持っていっているってことですから。相談相手に説明する際の言葉だけにしろ、自分で良くないところを直して理想とする方向の事を言っているんで、きっかけになると思うんです。きっかけって言うのは、気づくきっかけです。

 

 

気づいていなかったものに、人に説明する事で気づくことができるんです。これが、非行相談のメリットだと思うんです。

 

 

犯罪も同じようなことが言えて、一人で悩んでいると、変な方向に思考が働いてしまうんですよ。例えば「お金がない」って悩んでいる人は、一人で悩んでいると、「ドロボーをしよう」とか「だましてお金を取ろう」とか、人目を気にしない方向に思考が働くんです。でも人目があると、犯罪ってなかなかできないんです。人間は人目を気にしますから。

 

 

例えば、子どものことで悩んでいるお母さんがいたとします。子育てで自分が思うようにいかなくて、子どもに対して辛く当たります。子どもに対して厳しい接し方をしているとします。でも、警察がその家に言って話を聞こうとすると、取りつくろうんです。

 

 

なんでもないことのように振る舞うんです。何事もなかったかのような態度を取るんです。この人目を気にするってことが、非行相談でも起こるんです。たとえ実際に家に行かなくても。あくまでも非行相談なのであって、相談者と相談相手である私は話をするだけです。相手の顔も見えません。でも相談者は、自分を取りつくろおうとするんです。この、取りつくろおうとしている事に気づくだけでも、非行相談の価値ってあると思うんです。

 

 

人に説明するために状況を整理する事、それと人目を気にしてボカそうとか修正して説明しようとする事。それによってできる、自分の状況の客観化。それが非行相談のメリットなんです。

 


 

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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

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