拘らない事で視野が広くなる〜なにものにもこだわらない

2019.03.26 (火)

 

拘らないことのメリットは計り知れない。もしあ人生で広い視野を持って生きたいのなら、何が起きるか分からない社会の中で臨機応変に対応できるようになりたいのなら、何物にも拘らない方がいい。

 

 

「これはこれ」という風に、物事をあらかじめ決めている人が周りにいないだろうか。例えば「東京でランチに行くならこの店」「大事な大一番に着る服はこれ」「私の好きな色は●色」という風に。

 

 

確かにあらかじめ決めていることは、楽な生き方だろう。一回「これ」と決めてしまえば、あとは考えなくて済む。同じようなことが繰り返されるのであれば、初めの一回だけ考えて決めて、あとは決めたことを持ち出せば良い。効率的だし、省エネな生き方である。

 

 

けれど、それだと人生を狭めてしまわないだろうか。視野を狭くしてしまわないだろうか。本当は多くあった選択肢の数を絞り込んでしまわないだろうか。何かにつけて拘りのある人というのは、考えることを放棄してしまっている人のことである。時代は常に変化している。昨日と同じ状況が再び訪れることはない。「楽だから」と言って、「決めているから」と言って、「拘りがあるから」と言って、前回と同じことを繰り返していたのでは、いつの間にか自分一人が乗り残されているだろう。

 

 

一回目に決めた時はそれで良かったのかもしれない。初めに「これ」と数ある中から選択した時は、ベストだったのかもしれない。けれどそれがいつまでも最善の策だったのかというと、そうではない。川は流れる。物は落ちる。子どもは育つ。地球は移動し続ける。その時その時で考えて最善を出さなければ、いつまでも昔を引きずっている老人になるだろう。古い考えに固執して、それまでやってきたことに執着して、そこから抜け出せなくなってしまう。

 

 

「いつまでそんなことやってるの?」そんな風に思うことがあるのではないだろうか? 街を歩いていてボロボロの小売店に出くわした時、オフィスで仕事が遅い同僚を見ている時、「まだそんなことやってるの?」と新しさや世界の広さを教えたくなる時がないだろうか? まさにそれは、拘っている人なのである。

 

 

楽で省エネであるほかに、拘ることのメリットは、人に伝えやすいのである。例えば「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたとして、本音ベースで言って1つに絞りきれるだろうか。「これも好きだし、向こうも好きだし、だけどそれも好きだし、とても1つには絞りきれない」のが本音ではないだろうか。

 

 

だけど、そんな曖昧な返答をしていたのでは、人には伝わらない。人に伝えるには、目立つ「これ」が必要なのである。地図のアイコンのようなものだろうか。広大な地図、そっちこっちにビルがあり、コンビニがあり、駅があり、駐車場があり。そんな中で自分の位置を確認するには、目立つアイコンが必要である。周りとは違う目立つ「これ」があれば分かりやすいのである。

 

 

ただし、それは本質ではない。表面的なものでしかないのである。アイコンで人間の本質が理解できようか。「好きな色は紺色」と言われたからと言って、その人がどんな時も紺色を選ぶわけではないだろう。好きな食べ物が「餅」だからと言って、その人がいつでもいつまでも餅を食べているわけではない。人に伝わりやすい目立つアイコンは、ハッキリしていて便利かもしれないが、あくまでもアイコンであって、それが本質ではないのである。本質はもっとモヤモヤとしていて分かりにくいものなのである。

 

 

こだわりを無くそう。あやかじめ「これ」と決めず、その場その場で考えて先に進もう。確かに面倒かもしれない。確かに人には伝わらないかもしれない。いちいち考えねばならないし、人からは理解されないだろう。けれど、拘らずに何回も絞り出した答えには、それなりの価値がつく。広大な選択肢の中から選んだ答え、何回もゼロベースで絞り出してきた答えには、なんの苦労もせずに自動的に割り振られた答えよりも、はるかに厚みと重みがある。

 

 

拘らないことが人生を切り開く。それまでの「普通」をやめて、常にゼロベースで考えて、昨日までの自分を更新させて、遠くまで見られるように視野を広く持って、何事にも対応できる柔軟さを持って、拘らない。

 


 

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