子どもの非行を防ぐには「こだわり」がいらない理由
子どもの非行を防ぐには、視野を広げる事が重要です。視野が狭いままでは、見えるものも見えません。選択肢が少なくなっているんです。だから、本来非行を防ぐためにある色々な選択肢が、視野が狭いままでは見えないままなんです。
視野を広げるための方法の一つは、こだわりを作らない事です。こだわりって持っていますか? 実は、こだわりって自己中と紙一重なんです。だから、こだわりを持つ人は、自分のこだわりが自己中になっていないかどうか、注意する事が必要です。
自分がこだわりを持っているがゆえに、迷惑を被っている人がいないかどうか注意する事です。こだわりっていうのは譲れないものだと思うのですが、もしもこだわりがあるならば、自分の中だけにとどめておくのがいいのではないでしょうか。
そのこだわりを他人にも求めた途端、それは間違いなく自己中になります。例えば綺麗好きな人、いると思います。一見綺麗好きっていうのはいいことのようにも思えますが、綺麗好きな人がその綺麗好きを他人にも求めた途端、それは自己中以外の何物でもありません。
綺麗好きっていうのは世間的にはいいことのように思われているので、大抵の綺麗好きには、綺麗好きを他人に押し付けることに抵抗がありません。綺麗好きは、綺麗である事が当たり前だと思っています。綺麗である事がまともな人で、綺麗でない人はまともでないと思っている事でしょう。でもそもそも綺麗かどうかの基準も、人によって違うものです。どこからが綺麗でどこからが綺麗でないかの線は、あって無いようなものでしょう。
綺麗好きを他人に求めると、必ずと言っていいほど、「どこからが綺麗でどこからが綺麗で無いのか」という話になります。そこで線を決めようとすると、それこそ千差万別です。「綺麗好きが善」であることに賛成する人たちでも、「どこからが綺麗でどこからが綺麗で無いのか」という線は、それぞれが独自に持っているはずです。
なので、初めから他人に強要しないのがいいのでしょう。確かにこだわりを持つことにはいい面もあります。自分の芯になるものなので、真面目や誠実という言葉と結びつきやすいんだと思います。こだわりがある人、というのは、正義感が強かったり、ルールをきちんと守る人だったり、曲がった事が嫌いな人が多いのだと思います。
ですが、正義感も、ルールも、曲がった事というのも、結局は基準が人それぞれなんです。万人に当てはまる絶対的な基準というのは無いでしょう。見る人によって違うんです。ある人に対する評価も、評価する人によって味方が違います。Aさんに対して「綺麗好き」だと思う人もいれば、「綺麗好きでない」と思う人もいます。
もしあなたがこだわりを持っているなら、それは自分の中だけにとどめておくのがいいでしょう。子どもに対する態度でも同じです。「〇〇でなければならない」「〇〇は絶対にダメだ」というこだわりを持っていると、親は子どもにそれを押しつけがちです。
親は子どもをどうにでもできる立場にあるわけですし、親の価値観っていうのは自然と子どもに移るものです。「〇〇でなければならない」「〇〇は絶対にダメだ」という価値観は、子どもの人生を二十二縛ります。親の狭い価値観によって子どもの人生が狭くなる縛りと、子ども自身の見方も狭くなるという縛りです。親がこだわりを持って生活していると、それは子どもにも移るでしょう。子どもも、何かしらにこだわりを持ってしまうんです。
「こだわらない」というのは、人生において強い武器になります。こだわらない生活は、逆境に強いんです。たとえ向かい風が吹いていても、「このくらいなんとも無い」と思えるようになるんです。もしあなたが何かしら「こだわり」を持っているのなら、その「こだわり」から一歩引いてみてはいかがでしょうか。
その「こだわり」というのを、客観的に見てみる機会を作るんです。そうすることで、その「こだわり」に対する新しい視点を持つ事ができるはずです。その視点は、こだわっていては消して見えないであろう視点です。
「こだわり」は、こだわってばかりいては客観的に見られなくなります。自分よがりになりやすいんです。せっかくの「こだわり」ですから、自分よがりではもったいないのでしょうか。「こだわり」があるのなら、それに対する客観的な見地もあったほうが、深い考えが持てるのだと思います。
子どもの非行を防ぐには、視野を広げて選択肢を増やす事です。そのためには、こだわらないのがいいのではないでしょうか。
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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
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