子どもの非行を防ぐのに必要のない「こだわり」とは

2019.11.10 (日)

日本には様々な食物がそろっている。例えば近所のスーパーに行けば、どでかい食料品コーナーがあって、日本のみならず、世界から輸入して取り寄せた品物が並んでいる。野菜、肉、フルーツ、菓子、調味料、インスタント食品、お惣菜、お弁当。純粋に日本の中の食材だけで作られたもの、育てられたものは一つもないだろう。野菜には中国産だってあるし、肉にはアメリカ産やオーストラリア産があるし、フルーツにも南米産やタイなどの南アジアから輸入されたものがある。

 

 

さてさて、毎日毎日、子どもにどんなものを食べさせているか。子どもに食べさせるものを、必要以上に気をつけていないだろうか。子どもに食べさせるものに、やっきになっていないだろうか。インターネットを覗いてみても、本屋を覗いてみても、色々と「子どもにいい食べ物」が紹介されている。「こんな物を食べさせれば、背が伸びる」とか「こんなレシピにすれば頭が良くなる」とか「こんな風に食べさせれば運動ができる子になる」とか。

 

 

はてさて、こんなにもたくさん方法があると、どれをどったらいいのかわからなくなるのではないか。というのも、こんなにもたくさんのメッセージが世の中にあふれていると、お互いに打ち消し合うようなメッセージもあるのではないか。例えば、「3食しっかりと食べたほうがいい」に対して「夜ご飯はあんまり食べないほうがいい」とか。「砂糖は摂取しないほうがいい」に対して「脳は糖分しか栄養にならないから、脳の働きのために摂取したほうがいい」とか。「塩分だけは控えたほうが良い」に対して「炭水化物を控えたほうがいい」とか。こんなにもたくさんのメッセージがあると、なんだか生きるの自体が罪なのではないか、人間であることを止めたほうが良いのではないか。とすら思えてくる。

 

 

で、ではどうやって生活していったらいいのか。だって、色んな方向から、色んな人が、色んな意見を言っているのだ。普通のサッカーはフィールドにゴールが2つしか無いが、ゴールが5つも6つもあるようではないか。サッカーとは、平面で行われるスポーツである。自分の陣地に守るべきゴールが一つあって、相手の陣地に攻めるべきゴールが一つあって。走る方向、ボールを蹴る方向は、基本的に自分の陣地から相手ゴールに向かってである。

 

 

選手は自分の陣地から相手のゴールに向かって走り、同じ方向に向かってボールを蹴るのだ。でも、これだけ世の中に食に関するメッセージがあふれていると、あまりにも何をやって良いのかわからない。5つも6つもゴールが存在するようなサッカーフィルドで、どこに向かって走ったら良いのか、どこに向かってボールを蹴ったらいいのか分からなくなっている選手のようではないか。「どこに蹴ったらいいの? え? あっち? どっち?」「どこに向かって走ったらいいの? え? あっち? どっち?」ってな感じである。

 

 

本部を無くした戦場の兵隊にも例えられるかもしれない。戦場で、兵隊が歩いている。周りでは爆弾が爆発し、銃弾がダダダダと音を出して打たれている。そんな中を、兵隊が数人歩いている。彼らは無線機が壊れ、本部と連絡が取れない。どっちに向かって攻めたらいいのか、敵はどっちから攻めてきているのか、敵はどこにどのくらい陣取っているのか、今戦況はどんな感じなのか、全てがわからない状態である。こんな状態では、何もできないだろう。ただただ時がすぎるのを待つだけになるかもしれない。本部との連絡が取れなくなって、行き先を見失っているのだ。これではまともに動けない。行き先がわからない。目的地が判然としない。

 

 

食の情報があふれる中で子どもたちに食べ物を食べさせるとは、そんな状況ににているのだ。ゴールのわからないサッカーであり、目的のわからない戦場である。そんな中で、一番やってはいけないことは、おそらく情報に振り回されることだろう。あっちに行って、今度はこっちに行って。今日はこっち、明日はあっち。そんな事をやっていては、ただただ疲れるだけである。疲れればイライラするのが人間だ。イライラは犯罪や非行の原因である。

 

 

私もそんなに食に知識があるわけではないが、イライラしてまで情報を追うことはないのでないか。見ていると、「子どもにはこれを食べさせなければならない」と躍起になている親をよく見かける。けれど、今の世の中、食に関する情報もごまんとあるのだ。今日「正しい」と言われた情報が、明日には「正しくない」と言われるくらい、情報が混在している世の中である。そんなかで、ただ一つの情報だけをピックアップしても、それが本当に正しいかどうかはわからない。

 

 

つまり、食に関して、それほど躍起になることも無いのではないか、ということである。情報はあふれている。何が正しいかわからない。何が確かかなんてわからない。ただし、イライラが犯罪や非行の根源になることだけは確かである。イライラせずに、なんでも食べさせれば良いのではないか。すくなくとも、イライラするくらい食にこだわっては、本来の「子どもをまっすぐに成長させる」という目的が損なわれるので、本末転倒になると思われる。食にもあんまりこだわらないこと。

 


 

 

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