なぜ子どもに「悪いことしたら謝りなさい」は必要ないのか

2017.03.09 (木)

必要ないものは、謝罪にこだわる事です。よく「悪いことをしたら謝りなさい」と子どもを叱っている大人を見ますが、あんまり謝罪にこだわることはしないほうがいいです。大人自身が、うまく謝罪できる人がいないからです。

 

うまく謝罪することは高等技術です。大人自身ができないことを子どもに「やれ」と言っても、子どもは混乱しますし、間違った方法を継承するだけです。

 

他人とトラブルになる原因は、大抵、謝罪が原因です。謝罪をしなかったり、過度に謝罪を要求したり。特に、相手に過度に謝罪を要求することがトラブルを広げます。みんな謝罪にこだわりすぎです。謝罪を求めすぎです。謝罪なんて本来なくてもいいんです。

 

謝罪がなくても相手を許してやったらいいんです。そうすればトラブルが広がらないし、それでこそ許容度のある広い心の持ち主です。

 

確かにうまく謝罪して、もめ事を終わらせられる大人もいます。ですが、うまく謝罪できるケースというのは、それほど複雑になっていない簡単なケースです。謝罪したとしてもそれほどプライドを傷つけられない簡単なケースでしか、人は謝罪できないものです。

 

交通事故の現場で「明らかに悪いのはそっちだろう」とか、駅で歩いている最中に荷物がぶつかった酔っ払い同士が相手に謝罪を求めるとか。謝罪を求める行為は、とても見苦しいものです。謝罪を求める人は、「自分は悪くない、悪いのは絶対に相手の方だ」と思って謝罪を要求するのでしょうが、もめ事になった以上、どっちもどっちです。「明らかに悪いのは相手」で、「謝罪を求める」ほど片方に非があることはありません。

 

ですので、大人ができもしないことを子どもに求めてもしょうがないと思うのです。

 

子どもに求めるべきでないのは、謝罪です。

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