子どもの犯罪はどんなものが多いの?
2015.05.02 (土)
「世の中の子どもの非行には、どんなものがあるの?」
「何の非行が一番多いの?」
警察庁がホームページで公開している少年非行情勢では、少年非行を凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯、風俗犯、その他の刑法犯の6つにわけて統計を出しています。
凶悪犯に含まれる罪種は、殺人、強盗、放火、強姦になります。
粗暴犯に含まれる罪種は、凶器準備集合、暴行、傷害、脅迫、恐喝になります。
窃盗犯に含まれる罪種は、窃盗のみです。
知能犯に含まれる罪種は、詐欺、横領、偽造、汚職、あっせん利得処罰法、背任になります。
風俗犯に含まれる罪種は、賭博、わいせつになります。
その他の刑法犯は、上記以外の罪種です。
平成26年における各罪種の検挙人員は、下記のとおりです。
総検挙人員 48,361人
凶悪犯 703人
粗暴犯 6,243人
窃盗犯 28,246人
知能犯 987人
風俗犯 445人
その他の刑法犯 11,737人
一番多いのは窃盗犯で、総検挙人員の約58パーセントを占めます。次に多いのは粗暴犯で、約13パーセントです。
窃盗犯が断トツで多く次に粗暴犯が多いのは、少年非行のみならず、成人も含めた全刑法犯を見ても言えることです。
人の物を盗む行為は、人間の本質的な欲求であること。人を殴ったり傷つけたりする行為は、特別な技術や知識を必要としないことが、少年非行総検挙人員の中で、窃盗犯と粗暴犯が多い原因です。
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