子どもが家族の財布からお金を盗んで(金品持ち出し)悩んでいる親は多い
子どもの非行の兆しの一つに、金品持ち出しがあります。これは家族の財布からお金を抜く行為で、少年警察活動規則に定められている17ある不良行為の一つです。
平成25年に警察で認知した不良行為の数は809,652件で、そのうち金品持ち出しは741件です。認知件数上、金品持ち出しは、不良行為の1パーセント未満です。「たったそれだけ?」と思うかもしれません。しかしこれは、「認知件数」であることが肝です。あくまで警察が把握した数であり、実際にどれくらいの金品持ち出しが全国にあるかは、わからないのです。
私は以前、非行と向きあう仕事をしていましたが、金品持ち出しで悩む親御さんの数は、実際かなりいます。ただ、それらの数を警察官が認知することはないため、認知件数上にあらわれないだけです。
金品持ち出しは、家庭内で処理されることが多いです。「警察に知らせてもしょうがない。」「警察に知らせて、我が子に不利益があっては嫌だ。」という考えがあり、警察まで金品持ち出しの情報が行かず、認知されないようです。
だからもし、子どもの金品持ち出しで悩んでいる親御さんがいたら、どうか「うちの子だけ」と思わないでください。全国に金品持ち出しで悩んでいる親は相当数いるはずです。
ただしそれは、「金品持ち出しを放っておいてもいい」という事ではありません。それ以上、悪い事をしない子どももいれば、万引きや暴行と行為をエスカレートさせ、非行に走る子どもも確かにいるのです。
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