子どもの犯罪は増えているの?
「少年犯罪って増えてるの?
「最近、子どもの凶悪なニュースをよく見るようになった。」
「最近の子どもは昔よりも悪くなった気がする。」
ニュースで未成年者が起こす犯罪を、よく見るようになりました。
今年に入ってからは、2月に川崎市で中学1年生の男子生徒が殺害され、17歳から18歳の男3人が逮捕されています。
さらに今年4月、船橋市に住む18歳の女性が殺害され、少年2人を含む4人が、今のところ逮捕されています。
実は、少年事件の数は統計上、減っています。
刑法犯少年の検挙人員数(刑法犯の罪を犯した犯罪少年をいい、犯行時及び処理時の年齢がとも に14歳以上20歳未満の少年)は、平成26年は48,361人であり、過去10年間、この数字は減り続けています。10年前の平成17年、刑法犯少年の検挙人員は123,715人だったので、今は10年前の約25パーセントに減りました。
少年犯罪が凶悪になったのかというと、そうでもありません。
凶悪犯(殺人、強盗、放火、強姦)の検挙人員も平成26年は203人であり、これは平成17年の約半分です。
しかしニュースでは凶悪な少年犯罪について頻繁に報道しており、少年犯罪は増えている印象も受けます。
なぜ統計の数字とは逆に、少年犯罪が増えている印象を受けるのでしょうか。
その理由の一つに、「少年犯罪への注目度が高くなった。」事があります。
社会が豊かになり、治安に対する国民の関心が高くなってきました。社会が安全になればなるほど、犯罪が大きなニュースになり、関心を集めるのかもしれません。
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