子どもの声に耳を傾けると、新たな発見がある。
子どもと接するとき、子どもの声に耳を傾けると、新たな発見があります。
幼い子どもは、自分の考えや思いを、うまく表現できません。ですが大人は、子どもと接するときに子どもの気持ちを分かったつもりになりがちです。子どもの気持ちを正確に知る事は不可能ですが、なんとかお互いに分かり合えるように探り合う。それが幼い子どもとのコミュニケーションになります。イライラしないで根気よく聞いてあげると、新たな発見があります。
先日、4歳の長男と近所のイ⚪︎ーヨーカ堂に行きました。長男は店内に入るなり、私の手を引っ張ってどこかに連れて行こうとしました。「何か買ってほしい物があるんだろうな。」と想像しながらついていくと、そこには虫かごに入ったカブトムシが陳列されていました。長男は、このカブトムシがほしいということでした。
生き物を飼うのは大変だし、カブトムシ本体の他にエサや住環境等、周辺のものも含めると、決して安い買い物ではありません。私は、いつものように時間を置くことにしました。「あと一ヶ月待とう。一ヶ月待って、まだ欲しかったら買おう。それまでに、虫の飼い方を調べてみよう。」しかし、長男は「今ほしい。」と言い張ります。結局、30分くらい静かに押し問答をした挙句、半ば無理やり帰りました。私は、長男が「わがままで欲しがっている。」とその時は思ったからです。
しかし、よくよく妻から話を聞くと、長男がイトー⚪︎ーカ堂でカブトムシを見つけたのは、二週間ほど前との事。長男は、カブトムシを見つけてから自分なりに時間を置いて、それから私にカミングアウトしたようなのです。
子どもは、我々大人が思っているよりも、随分進んだ考えを持っています。ただ表現できないだけです。その考えを拾おうとする努力、忍耐が、良好な親子関係に繋がると強く思います。
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