子ども格差の経済学 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
本書は、学校外教育にスポットを当てた本です。予備校や塾などの学校外教育に注目して様々な角度からそれらを評価すること。
子どもの塾や習い事について考える歳に、参考になる本です。統計などを元に「塾には行った方が効果があるのか」や「どのくらいの子どもが通っているのか」や「どのくらいのお金が掛かるのか」などを検証しています。
特段、新しい結論が出てくるわけではありません。だいたい、みなさんが思っているとおりの結論です。成績のいい子は塾に通っている率が高いし、裕福な家の子どもほど塾に通っているし・・と行った感じです。
習い事も難しいですよね。親としては子どもの能力を開花させてやりたいし、子供には幸せになってほしい。社会を生きる上で必要な術を身につけてほしい。可能性を広げてやりたい。
だけれど、子どもからしたら、習い事や塾を勧めてくる親なんて、ただの押し付けなのかもしれません。大して興味のないものを「後々に絶対に役にたつから」「面白さが後からわかるから」なんて言って勧めてくる。もしかしたら「私はできなかったけれど、あなたにはさせてあげるから」なんて理屈を言う親もいるかもしれない。
だけど子どもからしたら、基本的には何もしないのが一番なですよね。学校から帰ったら友達と遊びに行って。好きなだけ遊んで、最低限、学校の宿題やって。テレビ見て、ゲームして。
主体性なんて言いながら、しっかりと押し付けをしている。子どもが断れない様に退路を断つ様に説得していながら、「自分からやりたいと言っている」なんて思い込んで。
第1章 塾に行っている子と行っていない子でどの位差がつくのか
第2章 ピアノやサッカーなどの習い事はどの様な効果がるのか
第3章 1人の子どもを育てるのにいくらかかるのか
第4章 なぜ日本は教育を親まかせにしたのか
第5章 子どもたちに親のできることと、社会ができること
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