子どもが万引きしたことについて
もしも子どもが万引きしたことで悩んでいるのなら、そんなに悩むことではありません。こういうと「犯罪や非行を助長するのか」と誤解されそうですが、決してそうではありません。この記事を読んで欲しいのは、「かわいいと思っていた子どもが万引きして戸惑っている」という感じのお父さんお母さんに読んで欲しい記事になります。
というのも、万引きすることに対して警察では攻め立てますし、もしかしたら被害者である店からもキツイことを言われるかもしれません。「この先、どうやって子どもを育てたらいいのだろう」と途方にくれるかもしれません。
そんなに悩む必要はないんですよ。いろんな言い方ができますし、色々な言い方ができるんです。反省していない、悪気を覚えていない子どもや親には、「犯罪はやってはいけない」という視点からものを言うことも出来ます。反対に、反省もしており、悪いことをしたという後悔に悩んでいるという子どもや親には「そんなに悩む必要はない」という視点を与えることもできます。
結論から言えば、万引きはしても構わないでしょう。絶対的な悪というわけでもありません。それは、考えるという行為が伴う場合においてです。犯罪や、万引きや、罪を犯す、という行為についてあれこれと深く考えた場合は、致し方ないものなのではないかと思います。というのも、法律に規定されている決まりごと、いわゆる犯罪も、世の中に無理に引っ張った線なのです。短絡的に見れば、犯したか犯していないか、線を越えたか越えていないか、の二択でしかありません。ですが、その線というのは実はかなり太いものです。
目盛りのようなものです。1センチという長さは親指と人差し指で作れるほどの長さしかありませんが、分割してみると永遠に繰り返すことができます。1センチを10分の1にすることも出来ます。さらにその10分の1に分割することも出来ます。さらにさらにその10分の1にすることも出来ます。気にしない人にとって1センチはほんの短い距離でしかありませんが、気にして見てみると、どこまでも分割できる、宇宙規模の長さをもつものなのです。
法律もそんなもので、犯すか犯さないか、で見ると線はあっという間です。が、その線を分割して行ってみると、どこまでも考えられるものなのです。どこまでが犯罪なのか、どこからが犯罪でないのか。どうして法律が存在するのか。どのようにして犯罪が規定されたのか。法律違反は本当に悪いことなのか。悪いこととはやってはいけないことなのか。
そう考えると、不思議な感じがしますね。なんか、星空の下にいるような。宇宙の下では人間なんてちっぽけな存在だ、のような。万引きなんて、大した悪いことでもないような。考え方次第であり、どちらでもあります。やってはいけないことであると同時に、やっても気にとめる必要のない行為でもあるのです。
確かに気に留めない行為なのですが、そうであるには、先ほども言った通り、考える行為を通してのみ、その域に達することができます。短絡的に「やってもいい」とか「大したことはないだろう」と思ってもそうはなりません。
悩んで、考えて、思考の混沌に飛び込んだ末に、犯してしまった万引きと向き合うことができます。
どうして万引きをしてしまったのか。育て方のどこがいけなかったのか。そう育てればよかったのか。先天的な原因によるものか、後天的な原因によるものか。育て方で改善することができるのか。自分は万引きをしないような育て方をできる環境にあるのか。万引きをすることは、子どもの人生においてどのような意味を持つのか。子どもが万引きをしたということは、自分の人生においてどのような意味を持つのか。万引きされたことは、被害者である店にとってどのような意味を持つのか。社会的には、一般的な「子ども」が万引きをしたことがどのような意味を持つのか。
そんな風に考えていくと、また違った世界が見えるのではないでしょうか。機械的に「犯罪=悪いこと」と考えるのではなく。自分で能動的に考えることです。
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