非行を防ぎ、素直な子どもへ

威圧的な服装やだらしない格好、生意気な口調、態度。常にスマホを見ていて、話しかけてもタメ語が返ってくる・・。非行が進んだ子どもは、なかなか心を開いてくれるものではありません。

私は、特に中学生位の年齢の子どもと、心を通わせて話をするのが大変に感じます。小学生は、まだ大人に対して「怒られると怖い。」という感覚があるように感じます。怖い大人を装うことで相手は静かになり、ゆっくり話をすることもできるようになります。体格差もあります。

高校生は中学生に比べて、大分論理的な話をするようになります。根拠のある説明をしようとしますし、根拠のある説明をすると納得をします。社会や世間を大分わかっています。ですが、良くも悪くも体格や腕力があります。スポーツをしている者はかなりいい体格をしていますし、怠けている非行少年ですらガッチリしています。

ですが、小学生や高校生に比べて、中学生というのはやっかいです。小学生や高校生に有効な「怖い大人を装う」や「論理的に話す」事が通用しません。彼らは大人に対して「怖い」という感覚が大分無くなっていて、大人に対するタメ語が板についています。。論理的な説明を彼らに期待するのは無意味ですし、論理的に説明をしたところで、納得しません。自分に都合が悪いことは、根拠があろうがなかろうが「知らない。」、「やってない。」と言います。嘘をつくのは当たり前です。まず嘘から入るのです。手の内（本当の事）を見せたくないと考えているのかどうか知りませんが、嘘で固めれれた話を展開します。

そんな彼らと心を通わせて話をするのは大変な作業ですが、一対一で話す事は有効だと思います。騒々しくない場所で、他の仲間の影響が無い場所で話をするのがいいです。集団でいると、彼らは盛り上がってしまいます。集団でいると、仲間の目も気にするのだと思います。

静かに、こっちのペースで話ができる場所。そのために、一対一で話ができる場所。それが、非行のピークである中学生と、心を通わせて話をする第一歩です。