子どもの「こりない」に感謝
小さな子どもの魅力に、「こりない」性格が挙げられます。「例え怒られてもこりないで、すぐに怒られた事を忘れてしまう」という意味です。
この「こりない」というのがバカにできないのです。子育てをしていて何度、この「こりない」魅力に救われたことか。
世の中には子どもを捨てたり、放置したり、殺したりしてしまう、かわいそうな親もいますが、基本的には自分の子どもは大好きな親ばかりだと思います。
親は誰しも、自分の子どもをかわいいと思うはずです。どんなにかわいいかというと、「自分のようなダメな人間にならないで、もっと立派な人間になってほしい」と思うくらいです。なので、ついつい子どもに高いハードルを要求してしまいます。よく胸に手を当てて考えてみれば、自分だって子どものころ嫌だと思っていたこと、できないと思っていたことを、子どもにも要求してしまいます。だけどそれは、「子どもには自分のようなダメな人間になってほしくないから」であり、「もっと立派な人間になってほしいから」です。だからこそ、細かいことも注意してしまうし、時には叱ってしまいます。
ですが、叱ってしまったことを後になって後悔している親もまた多いはずです。「言いすぎたかな・・」、「言わなきゃよかったな・・」、「嫌われちゃったかな・・」と後悔します。だけど、みんなその後、子どもの「こりない」魅力に救われているはずです。
子どもは大人が多少叱ったくらいでは、こりないし、へこたれません。次の瞬間には忘れてしまっています。3歩も歩けば、叱られたことなんか頭から吹き飛んでいて、すぐに「おかあさぁん!」とか「パパァ!」などと可愛らしい声で読んできます。
「言いすぎたかな・・」なんて思っても、その瞬間に「虫がいるよ!ちょっと来てぇ!」と子どもは叫んできます。まったく「こりる」という事を知りません。でもそのお陰で随分と親は助かっています。何回、叱ってしまって後悔しても、子どものこりない性格にリセットしてもらってます。
ありがとう。感謝感謝です。
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