アイディアをだすための考具を紹介 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
アイディアを出すためのシンキングツールを紹介する本です。「聞き耳をたてる」や「メモする」から、「ブレーンストーミング」や「マンダラアート」まで紹介しています。
「聞き耳をたてる」や「メモする」はもちろん、「オズボーンのチェックリスト」や「ブレーンストーミング」だって、やった事がある人は多いと思います。ですが、新しいものを期待するのではなく、改めて既存のシンキングツールを見つめ直すことに、この本の意味があるのかとも思います。
「聞き耳をたてる」や「アイディアスケッチ」「ポストイット」は身近すぎて、シンキングツールとして考えていませんでした。しかし改めてこれらをアイディアをだすための道具、いわゆる「考具」として意識してみると、出てくるアイディアも違うはずです。
「カラーバス」というシンキングツールが紹介されています。その日のテーマカラーを決めて街を歩くと、そのテーマカラーの物が多く目に飛び込んでくるというものです。欲するものを明確に意識していれば、自然とその欲するものに関するアイディアや考えが、外から集まってくるのです。
著者は、既存のアイディアの組み合わせが、新しいアイディアを生むと提唱しており、この本はアイディアの数を出すことに重点を置いています。その数の中から、いいアイディアを見つけようという考えなのだと思います。
今まで聞いたことがあるアイディアの出し方でも改めて整理されると、使い勝手も今までよりいいモノになり、感覚が研ぎ澄まされます。アイディアを出す際のシンキングツールを紹介する一冊です。
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