子どもの非行を防ぐには、共通点を見つけよう

2019.08.29 (木)

子どもが非行に走る原因は、誰にも分かりません。子どもの数だけ、非行の数だけ、その原因があるのだと思います。直接の原因はわかりませんが、何かしらの関係があるものは分かります。それは、イライラです。

 

 

私は以前、警察官をしていましたが、警察官はイライラした人との接点が非常に多い職業です。車の取り締まりをしても、職務質問をしても、それから警察幹部も、みんながイライラしています。警察官とは、イライラした人間に囲まれてする職業なのです。

 

 

これは、ハインリッヒの法則に似ています。ハインリッヒの法則とは、「1つの重大な事故や災害の裏には、29個の軽微な事故があり、さらにその裏には300のヒヤリハットが存在する」というものです。イライラや子どもの非行は、このピラミッドに似ているのです。

 

 

「1つの非行の背景には29個の言い争いがあり、さらにその裏には300のイライラが存在する」

 

 

なので子どもの非行を防ぐには、イライラを減らせばいいわけです。イライラを減らすにはどうすればいいか、それは、相手と仲良くなればいいわけです。仲良くなった相手にはなかなかイライラできるものではありません。言い争いをしていても、仲良くなった途端に、イライラは無くなります。

 

 

では仲良くなるにはどうすればいいのか。そこで出てくるのが、アナロジーです。アナロジーとは、日本語でいては類推とか連想ということになります。アナロジーは、足場を作ることです。いきなり自分が知らない世界にはいけないので、自分が知っている世界から知らない世界に、足場を作るのです。どこに足場を作るのか。それは、共通点に作ります。共通点を見つけて、既知の自分の領域と、未知の相手の頭の中を繋ぐのです。

 

 

よくある話で、同じ趣味、同じ学校、同じ年齢など、共通点を持った相手とは仲良くなりやすいものだと思います。私の高校の時の話ですが、クラス対抗で球技の試合をしていたのですが、ゲームが荒れました。が、その中の特に荒れていた人間と相手のチームの荒れていた人間が、同じ学校の出身であることが判明した途端に、仲良くなった、という記憶があります。

 

 

共通点を見つけるには、抽象化思考が役立ちます。物事をぼんやりと眺めるようにするのです。具体に囚われてしまうと、何でもかんでも個別に見ようとしてしまいます。ですが、これではいくら手間暇や時間があっても足りません。例えば、人を分ける際も、カテゴリー別に分けることができます。若者、中年、老人。男性と女性。身長◯◯センチメートル以上、身長◯◯センチメートル未満。年収◯◯◯万以上と、年収◯◯◯万未満。持ち家がある人と、ない人。などなど、様々なカテゴリーに分けることができます。

 

 

個別に対応せず、共通点を見つけてカテゴリー別に分けること。男性は男性、女性は女性。若者はこっち、中年はそっち、老人はあっち、など。これであれば一人一人、個別に対応する必要はありません。性別というくくりでわけでしまえば、年齢というくくりで分けてしまえば、個別に対応する必要は無くなります。一人一人に運転免許証を返納することを説明するよりも、老人のみに運転免許証の返納を促す方が、よっぽど楽になります。

 

 

ただ、抽象化思考にも気をつけねばならないところがいくつ借りまして、その1つ目は、十人十色ということです。抽象化の結果、残した枝葉が何であるかは、一人一人が違います。一本の映画を見ても、声優は話し方に目がいくし、音楽家はBGMに興味が行くだろうし。演出家は、振り付けに目が行きます。

 

 

そんな感じで、結局は想像の中の話なので、検証はできないのです。うまく抽象化できているどうか、というものは、他人がとやかくいうものではないのです。

 

 

というわけで、子どもの非行を防ぐには、イライラしないことであり、そのためには、物事を抽象化して眺めることが必要です。そうすれば、枝葉が切り捨てられて、芯の部分が残り、相手と自分を重ねあわやすいのです。

 

 

普段から、世の中を軽くぼんやりと眺める抽象化という考えが必要なのです。

 


 

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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

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