子どもの非行を防ぐ、異なる2つの世界を繋ぐ方法
犯罪も似たようなものですが、子どもの非行とは、いわゆる自己中の結果、現れるものです。相手と自分との間にギャップがあるために、イライラもするし、自己中にもなるのです。解決方法としては、どんなものがあるのか。イライラしないために、非行に走らないために、人間関係がうまくいくために。するべき方法は、相手の身になって考えること、なのではないでしょうか。
こんなことをされたらどんな風に思うだろうか。こんなことをされたら、自分だったら嫌だと思うんじゃないだろうか。そんな風に、相手の身になって考えること、相手の心情を想像すること、もっと一般的にいうと、相手の価値観を想像すること。それが、世の中の犯罪や非行を減らし、人間関係を円滑にし、イライラもなくし、自己中もなくすのです。
相手の価値観を想像するにはどうすればいいのでしょうか。いきなり何の前提もなく、相手の価値観を想像することは難しいでしょう。ゼロから何かを創造するようなものです。何も参考にしないで、ゼロから新しいアイディアを生むようなもので、それはほbお不可能なのではないでしょうか。何かしらの足がかりが必要です。自分と相手、異なる世界を繋ぐものが必要になるはずです。
一見難しい問題でも、ヒントがあれば、そのヒントを足がかりにして答えを導き出すことができます。前提やヒントが1つさえあれば、途端に答えが見えてくるのです。
足がかりは、アナロジーを使って作ります。アナロジーとは、連想です。自分を足がかりにして、相手の価値観を想像するのです。既知を足がかりにして、未知を想像します。想像は、共通点が見つかるとしやすいと思います。異なる2つの世界でも、共通点があると、相手の世界の見えない部分も想像で見えるようになるのです。
例えば、急に「牛乳→◯◯」という問題を出されても、◯◯に入る答えはわかりません。ですが、前提として「りんご→赤」と言われれば、◯◯に入る答えを想像できるのではないでしょうか。この「牛乳→◯◯」と「りんご→赤」の共通点は、色でしょう。色という共通点が見つかるために、◯◯に入るものが想像できるのです。
同じように、相手の価値観も共通点を見つけることによって想像できるようになります。例えば出身地が同じであれば、相手の価値観を想像できるのではないでしょうか。例えば私は地方の東北の出身ですから、東北の言葉や土地柄に愛着があります。相手も同じ東北出身だった場合、同じように東北の言葉や土地柄に愛着があることが想像できるのです。
他にも、相手が同じ年代だった場合、年代という共通点を磁石にして、自分と相手とを重ね合わせることができます。見ていたテレビも同じでしょうし、10代の時に流行ったドラマやアイドルなんかも似ている可能性があります。共通点である年代から、相手の価値観を想像できるようになるのです。
こんな風に、具体的に相手の価値観を想像することも可能ですが、私が思うに、アナロジーを人間関係に応用することの一番の目的は、どことなく愛着を持てることなのではないかと思います。なんとなく、自分と同じ分類の人間として相手を見ることです。そうすると、相手に対するイライラも減るのではないでしょうか。同じ分類の相手にイライラしている自分が滑稽に見えてくるのではないでしょうか。
相手が自分にとって嫌なことをしていても、例えば出身が同じ東北であるとわかった場合、どことなく相手を攻撃することに後ろめたさを感じるはずです。結局は自分と似た者である相手を攻撃することは、自分を客観視できていないことを意味します。
側から見れば同じなのに、それに気づかないで相手を攻撃している自分を想像してみてください。どこか馬鹿げている感がないでしょうか。
例えば、昔から日本と韓国は仲が悪いものですが、おそらく欧米から見れば、日本も韓国も、どっちの極東アジアの小国でしかありません。しかも隣どうしです。地図で見れば、どちらも右端にあり、一番端の国と、二番目に端の国です。そんな同じような国が、お互いにどうこう言ってケンカしている様は、まさにどんぐりの背比べではないでしょうか。
こんな風に、相手に冷めた視点で、一歩引いて状況をみられるようになることが、アナロジーを人間関係に応用する、一番効果があるところなのだと思います。相手と自分を同類だとみなすのです。そうすると親近感がわきますし、ケンカしていることが「どんぐりの背比べ」のようで滑稽に見えてきます。
イライラしないで、相手を思いやること。相手の身になって考えられるようになること。相手の価値観を想像すること。子どもが犯罪や非行に走るのを防ぐこと。それらは全て、アナロジーを用いることでやりやすくなります。自分(既知)をベースにして、ターゲットである相手(未知)の価値観を想像すること。それがアナロジーを人間関係に応用することの目的です。客観的な視点を持てるようになり、攻撃的な自分が滑稽に見えてきます。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
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