子どもの非行を防ぐには、子どもと距離をおいた方がいい
子どもの非行を防ぐには、子どもと距離をおくことです。なんでもかんでも子ども中心の生活になっていませんか? 自分よりも子度を優先して生活していませんか? 子どもが大事なのは分かりますが、だからと言って近づきすぎては子どもの姿を見誤ってしまいます。
子どもとの距離っていう心理的なものも、物と同じように距離を置かなくては全体が見えません。好きだからとって顔を近づけて目を凝らして見ては、一部だけが見えるだけです。確かに細かくはっきりと見えるようになるかもしれませんが、顔を近づけて見えるのは、子どもの一部でしかありません。
しかも、見えているのが子どもの一部であることに気づかないのが実際なのではないでしょうか。もちろん、どれが一部でどれが全体か、なんてのは実際には誰にもわかるものではありません。だから、「これは一部なのではないか」と、絶えず自問自答する事が必要なのです。子どもを客観的に見るにはどうすればいいだろうって、絶えず考える事が必要なんです。
色眼鏡をかける事なく、個人的な思い込みにとらわれる事なく、周りの風評に惑わされる事なく、権威に縛られる事なく。そのためには、ある種、冷めた目で見るような態度が必要だと思います。熱狂的な態度で接するのではなく、「どうでもいい」と思って「興味がない」ような態度です。
自分が好きなものは、正しい判断なんかできませんよね。野球が好きな人は、世の中にサッカーが広く普及しても、「野球が一番!」と言っているものです。意固地にだってなるし、愛着が出てくるし、相手が嫌いになるし。自分が好きなものは、たとえ斜陽になっても応援するものです。
だから、自分が好きなものにはまともな判断なんかできません。まともな判断をするには、あえて郷里をおく事が必要なんです。
車評論家は、自分が所有している車を過大評価する傾向にあるそうです。同じように、親というのも自分の子どもを過大評価するのだと思います。勉強のできを、クラスの他の子と比べて「うちの方が」と思ってしまうものだと思います。
そうかと言えば、すっかり大人になっている部分は過小評価をしてしまうものです。十分に世の中を知っている子どもに対して「子どもはまだまだ」なんて言っているのではないでしょうか。
自分の子どもに対して正しい判断をしようと思ったら、ただ顔を近づけているだけでは思い込みに囚われて、正しい判断なんかできません。子どもが好きだからこそ、距離をおくんです。距離をおいた、冷たいと思われうような態度が、子どもの全体像を見るには必要なんです。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
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