スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
アップルファン、ジョブズファン、プレゼンができなくて悩んでいる人、そんな人たちにとって、この上なくためになる本です。
スティーブ・ジョブズの有名なプレゼンを例に、そのプレゼンを分析する本です。本書を読むと、改めてジョブズやアップルの商品を好きになります。
2007年のiPhoneを発表した際のジョブズのプレゼンが多く例として出てきます。あのプレゼンのポイント、裏側などが解説されており、もう一度ジョブズのプレゼンをユーチューブで見たくなります。
また、読んでいるうちにジョブズが自分に乗り移ります。「ジョブズだったら、自分の商品をどんな風にプレゼンするだろうか」「ジョブズだったらうちの商品の魅力をどうやって伝えるだろうか」と考え、自分の商品をジョブズ流にプレゼンするのを想像をしてしまいます。
私は「救世主的な目的意識を持つ」と「簡単そうに見せる」という章を読み、勉強になりました。「救世主的な目的意識を持つ」では、プレゼンなど人に何かを伝える際の根源的なものを学びました。「情熱を持って伝えること」「自分が本当に素晴らしいと思える未来を示すこと」「大好きなことをする」などです。
「簡単そうに見せる」では、よいプレゼンをするには練習が必要なことを、改めて意識させられました。ジョブズの自然に見えるプレゼンも、実は周到に計算され尽くしたものであり、それは数え切れないほどの練習の成果だというのです。
本書は厚く、読みきるのにやや時間もかかりますが、読みきるだけの価値がこの本にはあります。ジョブズのワクワクや驚きを伴うプレゼンに少しでも近づきたいと思う人、それにアップルファンやジョブズファンの人にオススメの一冊です。
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