非行の兆しを見せた子どもを更生させるため、共感するよりも大切な事とは
非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるには、行動を改めさせなければなりません。そのためには言葉でもって働きかけて、子どもの心を改めさせ、行動させます。
しかし、相手を対話によって動かすには、相手に心を開いてもらわねばなりません。会って間もなく、誰かもわからない人から「万引きしてはダメだ」と言われても、万引きしないどころか、かえって反発してしまうでしょう。
まずは安心感を与えるため、共感を伝えることです。相手に共感を伝え、安心感を育み、相手と話がしやすい土台を作った上で、相手を動かす言葉を徐々に放つのです。
共感は、相手に伝わらなければ意味がありません。自分がただ共感していても、子どもに伝わらなければ、なんの効果も得られないのです。誤解を恐れずに言えば、「自身が実際に相手に共感しているかどうか」は二の次で、「相手への共感が相手に伝わったのかどうか」が、重要なのです。
非行少年は自己中心的な人間が多く、特に小学生などの子どもは、社会性も十分に発達していません。現実問題として、相手が話すこと全てに心から共感することはできません。
しかし、かと言って共感を伝えなくては、相手を動かすことはできません。ここでは実際に「どのくらい共感したか」よりも、「どの程度共感が伝わったのか」が重要になります。
仮に、自身がたくさん共感したからといって、相手が動くものではありません。しかし、自身の共感がたくさん相手に伝われば、それは確実に更生の方向に向かいます。
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