ラ・ラ・ランドを見て泣いた。 ドリーマーこそが充実した人生の鍵だ

2020.05.29 (金)

僕は普段、あまり映画を観ない。映画を「わかる」人間ではないからだ。人から「面白い」と言われた映画を観ても、世間で「面白い」と評判の映画を観ても、自分も同じように「面白い」と感じることは稀だ。自分でも特にひどいと思うのが、ストーリーにすらついていけないのだ。

 

 

「なんでこんなことになってるんだっけ?」と、出演者の行動が理解できなかったり。「え? これにどういう意味があるの?」と、その映画のキーポイントになるような演出のところで置いてけぼりをくらったり。ストーリーをわかった上で「面白くない」というのならまだしも、ストーリーにすらついていけないのである。

 

 

けれど、僕はラ・ラ・ランドを観て泣いてしまった。ちゃんとストーリーにもついていけたし、面白かった。いや、面白かったというのは適切ではないだろう。切ないのだろうか。もう一度観たくなって、初めは字幕で観たのだが、「もう一度」と思って2回目は吹き替えで鑑賞した。

 

 

来てほしくないけれど、来てほしい

人前に出る仕事をしている人の方が、感情移入しやすいだろう。「観客には来てほしくない。けれど来てくれなかったら場所代すら払えない」「自分で選んだ道なのに、自分で作った舞台なのに、不安でしょうがない。」これらの不安は、人前に出る仕事をしている人ならではの葛藤ではないだろうか。論理的に考えれば、こんな不安は起こらない。

 

 

自分がやりたいことを、自分で選んだのだ。バッチリ宣伝して、観客に大勢来てもらって、素直に評価してもらって、いい評価も悪い評価も率直に言ってもらって、次の舞台に活かす。いい評価をモチベーションの肥やしにして、悪い評価を改善のきっかけにして。そうしてサイクルを回してより高いところを目指すのだ。

 

 

けれど、現実は違う。自分がやりたいことなのに、自分が選んだ道なのに、自分が望んだことなのに、怖くてしょうがない。不安でしょうがない。傷つくのが怖くてしょうがない。

 

 

いい評価を見ては「どうせ気を使ってこんなことを言ってくれてるんだろう」と思い、悪い評価を見ては、たとえそれが率直な意見で建設的なものであったとしても、ひどく傷ついてしまう。

 

 

ミアが一人舞台を演じた時の、聞こえてきた観客の反応は、本当に絶えられないものだ。わかってるんだ。本当は演じた自分が、一番ダメだってことはわかってる。けれど期待してしまうのだ。ほんの1パーセントの希望にすがってしまう。もしかしたら、この演技を気に入ってくれる人がいるんじゃないか。

 

 

もしかしたら、この演技をダメだと思っているのは自分ひとりなのではないか。自分は自分の演技をダメだったと思っているけれど、この気落ちする気持ちは自分が至らないからであって、どこかにわかっている人がいて見てくれているのではないか。

 

 

そんな期待をほんの少し持っているものなのだ。そうでも考えなれけばやっていられない。そうでも無理に思わなければ自分を保てないのだ。重圧や不安で発狂しそうになる自分をかろうじて抑えているのだ。だからこそ、一人舞台を演じ終わった後に聞こえてきた観客の反応は本当に辛かった。

 

 

ドリーマー

皆んな、夢を追いかけているだろうか。「自分にはそんな才能がない」と諦めてはいないだろうか。それか、「自分には夢が見つからない」「自分がやりたいことがわからない」なんて言って、予防線を張ってやしないだろうか。

 

 

夢を追いかけているドリーマーの話である。人前に出る仕事をやっている人は、ドリーマーである事が多い。

 

 

ぼくは、「夢が見つからない」や「やりたいことがわからない」というのは、傷つきたくないから夢や希望を隠していることだと思う。たとえその隠すのが無意識だとしても。人生は夢を追いかけることだというのを、もっと子どもの頃から教えるべきだろう。

 

 

こうやって映画の中や、物語の中や、漫画の中だけでなくだ。映画や物語や漫画の中だと、キャラクターは周りを気にしないで夢を追いかける事ができている。周囲を見ないでまっすぐに夢だけを見ている、夢に向かって走っている姿は神々しい。

 

 

だけれど実際に現実の世界でも夢を追いかけたり、夢を追いかけていることを全面に出すことははばかられることだ。いつまでもドリーマーのままでいては、「ガキだな」と思われてしまう。「大人になれよ」と思われてしまう。「現実を見ろよ」と諭されてしまう。

 

 

僕も最近まで「夢なんか見ないで現実を見なきゃ」と思っていたのだけれど、一生懸命な人生を送ることこそが、充実感と彩りを与えてくれると思い知るに至った。

 

 

この映画を見ると、夢を追いかけることについて一段と考えさせられる。当然、僕は夢を追いかけることを推奨する方だ。夢を追いかけることは切ない。自分が傷つく可能性が多分にある。不安や緊張にさいなまされる毎日を送ることになる。だがそれと同時に、人生を彩り豊かなものにしてくれるのも、夢を追いかけることなのだ。自分の信じた、自分が夢見た、自分がやろうとおもった道なのだ。

 

そこに向かって人生という舞台を走るから、周りが見えなくなって、それしか見えなくなって‥。そんな目をした人たちの人生が、充実感を感じるものなのだ。

 

 

 


 

 

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